春は眩しくて、届かない

感謝のバレンタイン りのんSide



テストが終わって、
気づけば2月に入っていた。


朝の空気は相変わらず冷たいのに、
街には少しだけ春の匂いが混ざり始めている。


マフラーに顔を埋めながら、
いつもの場所へ向かった。


すると遠くから、



「りのーーーん!!!」



聞き慣れた声。


陽奈がぶんぶん手を振りながら走ってくる。



「おはよ」



「おはよ!」



……と言った次の瞬間。


陽奈の目がきらっと光った。


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