春は眩しくて、届かない
「で!!!」
「え」
「りのん!!!」
「2月だよ!!バレンタインどうするの!?!?」
朝から相変わらず声が大きい。
通学中の人が少しこっちを見る。
「ちょ、ひな声……!」
りのんが慌てると、 陽奈は全然気にせずぐいぐい顔を寄せた。
「え、作る!?」
「渡す!?」
「柏木くんに!?」
「まだ何も決めてないって……!」
りのんは耳まで赤くなる。
陽奈は「えぇぇぇぇ!?」と大げさに騒いだ。
「ここまで来て!?」
「だって……」
りのんは少し視線を落とす。