離縁したはずですが、元夫が再会後に溺愛してきます
お母さんに、樹さんが泊まることをメッセージしておいたら、
【みんなが幸せなのがなによりよ! ゆっくりしてもらいなさい】
というシンプルな返信があった。
夕飯を作り三人で食卓を囲み、柊は樹さんとお風呂を楽しんだ。
柊のドライヤーも歯磨きも寝かしつけも樹さんがやってくれて、ずっと諦めていた光景が目の前に広がって、何度も涙ぐみそうになった。
ベッドに川の字になって、樹さんが柊のために絵本を読んだ。
柊はまだ遊びたくて、なんとか眠い目をこすっていたが、睡魔には勝てなかったらしく二冊目の途中でこてんと寝てしまった。
「堪らないな……どうしてこんなに可愛いんだ」
樹さんは柊の大福のようなほっぺたを優しく突く。
柊を見つめる眼差しは愛情あふれていた。
「大変だったでしょう。お茶淹れるね」
リビングに移動すると、カモミールティーで一息つく。
「柊が本当にうれしそうで、たくさん任せちゃったけど、慣れなくて大変だったよね」
「そんなことない。夢のような一日だった。澪と息子とずっと過ごせるなんて幸せだよ」
もうすぐ二カ月が経つ。いつまでも曖昧な関係を続けるのは、樹さんに申し訳ない。
柊の為にゆっくり考えたいと思っていたが、これほどいい関係を築けているならば、もう真実を話してもいいのではと柊の気持ちに期待をするようになった。
「……私も、すごく幸せだった」
勇気をだして伝えると、樹さんは徐々に表情を和らげた。
「おいで」
マグカップを置くと、樹さんが広げた腕の中に飛び込むように抱きついた。
すぐに背中に手が回り、息苦しいほどの力が込められる。
「樹さん……ずっと忘れられなかった。今でもあなたのことが好き」
ずっと伝えることを躊躇していたけれど、もう抑えられない。
再会してより魅力的になっていた樹さんに、いつのまにかまた恋をしてしまっていた。
昔の恋心と、夫婦であったときの愛情。それとはまたちょっと違う気持ちで、会うたびにときめいている。
「――澪!」
滾った気持ちが爆ぜたように名前を呼ばれると、性急に口を塞がれた。
そのままソファに押し倒され、背中から沈む。
何度も何度も唇を求められ、私はすぐに甘い声を漏らした。
「っあ、樹、さんっ……」
「好きだ。澪、愛してる……」
どんどん大胆に、そして深くなる口づけから樹さんの気持ちが流れ込んでくるようで、悦びに体の奥が震えた。
密度の高いキスを、どれほど繰り返しただろう。
「今すぐ澪を抱かないと、どうにかなってしまいそうだ」
熱い吐息が耳にかかる。少し掠れた情欲的な声に全身が反応した。
樹さんが大胆に服を抜き捨てると、首元でネックレスがしゃらりと音を立てた。
細い鎖の先で揺れていたのは、私たちが永遠の愛を誓った指輪だ。
――ずっと、想っていてくれた。
「澪」
鎖骨に軽く歯を当て、早く、ともどかし気に返事を求める。
頭に靄がかかったようにぼーっとして、樹さんの愛に溺れたくなった。
私も身に纏っていたものを手放すと、樹さんは私の首元に目をやりわずかに目を見開いた。
――別れた後の結婚指輪を指にはめることもできず、でも手放すこともできなくて持ち歩いていたのは、同じだったらしい。
口元を緩めた樹さんは、結婚式の誓いの時ように、うやうやしく触れるだけのキスをした。
互いの指輪がカツンと触れあう。
もう、気持ちがいっぱいいっぱいだった。
「っあ……愛してほしい」
もどかしく感じるほど気持ちは急いていて、腕を伸ばし、了承の意味を込めて抱きつく。
「――まかせて」
ふっと笑った樹さんは、貪欲な瞳を見せた。
【みんなが幸せなのがなによりよ! ゆっくりしてもらいなさい】
というシンプルな返信があった。
夕飯を作り三人で食卓を囲み、柊は樹さんとお風呂を楽しんだ。
柊のドライヤーも歯磨きも寝かしつけも樹さんがやってくれて、ずっと諦めていた光景が目の前に広がって、何度も涙ぐみそうになった。
ベッドに川の字になって、樹さんが柊のために絵本を読んだ。
柊はまだ遊びたくて、なんとか眠い目をこすっていたが、睡魔には勝てなかったらしく二冊目の途中でこてんと寝てしまった。
「堪らないな……どうしてこんなに可愛いんだ」
樹さんは柊の大福のようなほっぺたを優しく突く。
柊を見つめる眼差しは愛情あふれていた。
「大変だったでしょう。お茶淹れるね」
リビングに移動すると、カモミールティーで一息つく。
「柊が本当にうれしそうで、たくさん任せちゃったけど、慣れなくて大変だったよね」
「そんなことない。夢のような一日だった。澪と息子とずっと過ごせるなんて幸せだよ」
もうすぐ二カ月が経つ。いつまでも曖昧な関係を続けるのは、樹さんに申し訳ない。
柊の為にゆっくり考えたいと思っていたが、これほどいい関係を築けているならば、もう真実を話してもいいのではと柊の気持ちに期待をするようになった。
「……私も、すごく幸せだった」
勇気をだして伝えると、樹さんは徐々に表情を和らげた。
「おいで」
マグカップを置くと、樹さんが広げた腕の中に飛び込むように抱きついた。
すぐに背中に手が回り、息苦しいほどの力が込められる。
「樹さん……ずっと忘れられなかった。今でもあなたのことが好き」
ずっと伝えることを躊躇していたけれど、もう抑えられない。
再会してより魅力的になっていた樹さんに、いつのまにかまた恋をしてしまっていた。
昔の恋心と、夫婦であったときの愛情。それとはまたちょっと違う気持ちで、会うたびにときめいている。
「――澪!」
滾った気持ちが爆ぜたように名前を呼ばれると、性急に口を塞がれた。
そのままソファに押し倒され、背中から沈む。
何度も何度も唇を求められ、私はすぐに甘い声を漏らした。
「っあ、樹、さんっ……」
「好きだ。澪、愛してる……」
どんどん大胆に、そして深くなる口づけから樹さんの気持ちが流れ込んでくるようで、悦びに体の奥が震えた。
密度の高いキスを、どれほど繰り返しただろう。
「今すぐ澪を抱かないと、どうにかなってしまいそうだ」
熱い吐息が耳にかかる。少し掠れた情欲的な声に全身が反応した。
樹さんが大胆に服を抜き捨てると、首元でネックレスがしゃらりと音を立てた。
細い鎖の先で揺れていたのは、私たちが永遠の愛を誓った指輪だ。
――ずっと、想っていてくれた。
「澪」
鎖骨に軽く歯を当て、早く、ともどかし気に返事を求める。
頭に靄がかかったようにぼーっとして、樹さんの愛に溺れたくなった。
私も身に纏っていたものを手放すと、樹さんは私の首元に目をやりわずかに目を見開いた。
――別れた後の結婚指輪を指にはめることもできず、でも手放すこともできなくて持ち歩いていたのは、同じだったらしい。
口元を緩めた樹さんは、結婚式の誓いの時ように、うやうやしく触れるだけのキスをした。
互いの指輪がカツンと触れあう。
もう、気持ちがいっぱいいっぱいだった。
「っあ……愛してほしい」
もどかしく感じるほど気持ちは急いていて、腕を伸ばし、了承の意味を込めて抱きつく。
「――まかせて」
ふっと笑った樹さんは、貪欲な瞳を見せた。