財閥令嬢の私が、三つ子の不良御曹司に世界を教えられるなんて
私の通う学校は都内でも有名なお嬢様学校、小中高大一貫の青蘭女子学園。
近年は高等部から純粋に学力で入学してくる外進生も増えていて、実際に、私みたいに家に縛られているお嬢様は高等部ではかなり少数派なの。
陽菜も高等部から入学してきた外進生の1人。初等部から仲のよかった友達が海外に引っ越してしまって、外進生と打ち解けられるか不安だった私に積極的に話しかけてくれて。
まだ高等部に上がってから1ヶ月も経っていないけれど、陽菜は私の親友ですって自信を持って言える。
私は小さく苦笑しながらリムジンへ向かって歩き出した。
すると、運転席からすぐに佐々木が降りてくる。
佐々木は西園寺家に長年仕えている使用人の一人で、私が幼い頃から送り迎えを担当してくれている人。
「お帰りなさいませ、お嬢様」
深々と頭を下げる佐々木に、私はいつも通り微笑み返す。
「今日はお友達と約束があるの」
そう言うと、佐々木は少しだけ表情を変えた。
「約束、でございますか」
「ええ。陽菜さんとファミレスへ行く約束をしたの。だから今日は送迎はいらないわ。帰る時にまた連絡するから心配しないで」
私はできるだけ自然な口調でそう伝えた。
初等部の時は一度も友達と遊ばせて貰えなくて、中等部の時にやっと、お父様に許された相手、つまり良家の女の子とは遊べるようになった。
けれど、私ももう高校生よ。
毎日私の知らない世界の片鱗を見せてくれる、陽菜とどうしても遊びたいの。
お父様は今、会合で京都にいらっしゃるって聞いたしね。
近年は高等部から純粋に学力で入学してくる外進生も増えていて、実際に、私みたいに家に縛られているお嬢様は高等部ではかなり少数派なの。
陽菜も高等部から入学してきた外進生の1人。初等部から仲のよかった友達が海外に引っ越してしまって、外進生と打ち解けられるか不安だった私に積極的に話しかけてくれて。
まだ高等部に上がってから1ヶ月も経っていないけれど、陽菜は私の親友ですって自信を持って言える。
私は小さく苦笑しながらリムジンへ向かって歩き出した。
すると、運転席からすぐに佐々木が降りてくる。
佐々木は西園寺家に長年仕えている使用人の一人で、私が幼い頃から送り迎えを担当してくれている人。
「お帰りなさいませ、お嬢様」
深々と頭を下げる佐々木に、私はいつも通り微笑み返す。
「今日はお友達と約束があるの」
そう言うと、佐々木は少しだけ表情を変えた。
「約束、でございますか」
「ええ。陽菜さんとファミレスへ行く約束をしたの。だから今日は送迎はいらないわ。帰る時にまた連絡するから心配しないで」
私はできるだけ自然な口調でそう伝えた。
初等部の時は一度も友達と遊ばせて貰えなくて、中等部の時にやっと、お父様に許された相手、つまり良家の女の子とは遊べるようになった。
けれど、私ももう高校生よ。
毎日私の知らない世界の片鱗を見せてくれる、陽菜とどうしても遊びたいの。
お父様は今、会合で京都にいらっしゃるって聞いたしね。