色褪せて、着色して。Ⅷ~スノードロップ編~
足に力が入らない上に、上半身がぐにゃっと揺れて、危うく転びそうになった。
「ごめんなさい。うわあー、恥ずかしい」
太陽様に謝る。
完全に運動不足のせいだ。
部屋に籠ってピアノばかり弾いているからこんなことになるんだ。
「いえ、俺が気が利かないから。すいません、セシルさん。今、気づきました」
太陽様は「どうぞ」と言って左腕を差し出した。
「え?」
「すんません。エスコートしなきゃいけなかったのに。ああ、俺。ほんっと、家族にも注意されていたのに」
「えーと?」
「遠慮しないでください。どうぞ、腕っす」
笑顔で言われ、私は何も考えずに太陽様と腕を組んでしまった。
「この前はオーロラ姫にめちゃくちゃ怒られたんですよ。気が利かなすぎって」
「そうなんですか?」
ゆっくりと太陽様は歩き出した。
私に合わせて、歩いてくれる。
「女性をちゃんと見ろって。それだと奥さんが可哀想だって」
「本当にオーロラ姫が言ったんですか?」
あのオーロラ姫が太陽様に注意などするのだろうか。
どちらかといえば、太陽様のことを気に入って褒めちぎっていそうだけど…
太陽様の腕はあたたかい。
こんなふうに腕を組んで歩くだなんて。
本当に夢のまた夢のようだ。
ちらちらと、太陽様を見るけど。
横顔がまた、かっこいい。
ああ、この時間が。
ずっと続けばいいのにって。
乙女みたいな馬鹿みたいな感情がぐるぐると溢れている。
「ごめんなさい。うわあー、恥ずかしい」
太陽様に謝る。
完全に運動不足のせいだ。
部屋に籠ってピアノばかり弾いているからこんなことになるんだ。
「いえ、俺が気が利かないから。すいません、セシルさん。今、気づきました」
太陽様は「どうぞ」と言って左腕を差し出した。
「え?」
「すんません。エスコートしなきゃいけなかったのに。ああ、俺。ほんっと、家族にも注意されていたのに」
「えーと?」
「遠慮しないでください。どうぞ、腕っす」
笑顔で言われ、私は何も考えずに太陽様と腕を組んでしまった。
「この前はオーロラ姫にめちゃくちゃ怒られたんですよ。気が利かなすぎって」
「そうなんですか?」
ゆっくりと太陽様は歩き出した。
私に合わせて、歩いてくれる。
「女性をちゃんと見ろって。それだと奥さんが可哀想だって」
「本当にオーロラ姫が言ったんですか?」
あのオーロラ姫が太陽様に注意などするのだろうか。
どちらかといえば、太陽様のことを気に入って褒めちぎっていそうだけど…
太陽様の腕はあたたかい。
こんなふうに腕を組んで歩くだなんて。
本当に夢のまた夢のようだ。
ちらちらと、太陽様を見るけど。
横顔がまた、かっこいい。
ああ、この時間が。
ずっと続けばいいのにって。
乙女みたいな馬鹿みたいな感情がぐるぐると溢れている。