色褪せて、着色して。Ⅷ~スノードロップ編~
 むむっと、太陽様の言葉に反射的に顔がこわばった。
 まずい、この前の態度が悪かったから。
 いちいち、太陽様は私に許可を取ろうとしているのだろう。
 こういうときはバニラ助けて~と心の中で叫ぶと。
 バニラは太陽様から私を隠すような位置に立った。
「なにかあったのですか?」
「はい。実は兄から連絡がありまして。その…妹に何か起きたみたいで。すぐに戻ってきてほしいと寮のほうに電話があったらしくて。俺、その伝言を今知ったので」
 相変わらず説明下手だなあ…と聞いていて呆れてしまう。
 そう、私は静かに怒っていた。
 昨日の今日でまた、いなくなる?
「まあ。でしたら、すぐに支度を」
「すいません。昨日の今日でバタバタして」
「いえいえ。大丈夫ですわ。お気遣いありがとうございます」
 私はバニラの後ろで、白目を剥いてみせた。
 バニラのような大人の対応は、やっぱり出来ない…
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