あたし恋をしてるかも【恋愛短編集】
「ハッピーバースデー麗二くん!」
麗二くんのとてもとても広い部屋。
その部屋で、ふたりだけのパーティー。
マフラーを見た麗二くんは、満足そうに笑った。
「ふうん。すごいじゃん。お前にしては上出来だ。」
悪魔からのお褒めの言葉に、私のテンションはますます上がってしまう。
「こっちはいちごタルトだよ!一緒に食べよ!」
ケーキを箱から丁寧に取り出す。
そしてケーキカッターで、きれいに切り分ける。
おいしそうな香り。
甘酸っぱい。
麗二くんの、キスみたい。