あたし恋をしてるかも【恋愛短編集】
「それよりさ、俺、マフラー使いたいな。」
「マフラー?部屋のなかなのに?」
わがままを言いだす悪魔。
もちろん私はそれに従う。
「しょうがないなぁ、巻いてあげるからじっとしてて?」
「いや、俺じゃなくてさぁ…。」
そう言って麗二くんは、私の手首を後ろで縛りつけた。
まるで手錠のように。
なにをされるんだろう…。
高鳴る鼓動。
あぁ、麗二くんに触れたいな。
麗二くんは私に近づき、こうささやいた。