金木犀の奏鳴曲(ソナタ)
「ああ。それでワセリンとマニキュア、それにジンジャーティーにハーブ石鹸なのか」
「詩月くんの前のヴァイオリンの先生は、わたしの祖母で、詩月くんに色々な民間療法や管理方法をよく話していたみたいです」
「なるほど」
小百合のスマートフォンがピピピッと鳴った。
「あっ! まだ話していたいけれど講義が。数日前から、わたしも此処をランニングしているんです」
小百合は言うとスクッと立ち上がった。
「ユリウス先生、また」
「あっああ……」
小百合は戸惑うユリウスにはお構い無しに、駆け出して行った。
ーー何と物怖じしない賑やかな。詩月にあんな知り合いがいたとは
ユリウスは小百合の後ろ姿を見送りながら思った。
スマートフォンのアラームが鳴っているのに気づき画面を観ると、休憩の時間をかなり過ぎていた。
残りの30分を走ると、妻から電話がかかってくるに違いないと思った。
「詩月くんの前のヴァイオリンの先生は、わたしの祖母で、詩月くんに色々な民間療法や管理方法をよく話していたみたいです」
「なるほど」
小百合のスマートフォンがピピピッと鳴った。
「あっ! まだ話していたいけれど講義が。数日前から、わたしも此処をランニングしているんです」
小百合は言うとスクッと立ち上がった。
「ユリウス先生、また」
「あっああ……」
小百合は戸惑うユリウスにはお構い無しに、駆け出して行った。
ーー何と物怖じしない賑やかな。詩月にあんな知り合いがいたとは
ユリウスは小百合の後ろ姿を見送りながら思った。
スマートフォンのアラームが鳴っているのに気づき画面を観ると、休憩の時間をかなり過ぎていた。
残りの30分を走ると、妻から電話がかかってくるに違いないと思った。