金木犀の奏鳴曲(ソナタ)
翌朝。

詩月はユリウスがランニングから戻るタイミングを見計らい、相談を持ちかけた。

効率的な練習の具体的なステップとして1つ、 苦手部分の可視化と部分練習曲をただ通して弾くのではなく、つまずく箇所に透明タイプの付箋を貼るなどして明確にする。

弾けない箇所は2~3小節などの細かい単位で切り取る。 

間違えなくなるまで何度も反復する。

右手(ボーイング)と左手(運指)を別々に練習し、それぞれの動きを脳にインプットする。

スラー(弓の区切り)を外して、1音1音はっきりと弾いてみる。

2つ、 メトロノームを使った極端なスロー練習を間違えた状態で早く弾き続けると、その弾き方がクセになってしまうので、絶対に間違えないレベルまでテンポを落とし、リズムや音程、弓の使う位置を徹底的に確認しながら弾く。

楽譜の表現(強弱や弾き方)を理解した上でゆっくり練習し、完璧に弾けたら徐々にテンポを上げる。

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