金木犀の奏鳴曲(ソナタ)
昨日の演奏は「長年、讃美歌は聴いているが、あなたの音色が1番染み入る」とまで言われた。
だが、詩月は音確認のために、ただゆっくりしたテンポで演奏しただけで、祈りを込めて演奏していない。
司祭が昨日、社交辞令に言っただけなのは明らかだった。
「488番『遥かに仰ぎ見る』でよろしいですか?」
「よくご存知ですね。楽譜をーー初見になりますが、お願いできますか」
司祭は目を丸くした。
「ええ、大丈夫です」
司祭は安心した様子で、ひと息ついた。
「楽譜を持ってきてください、488番です」
司祭の指示をじっと待っていた司祭補佐は、返事をすると、そそくさと室を出て、5分ほどして楽譜を持ってきた。
司祭は補佐に手渡された楽譜を確認し頷いて、詩月に差し出した。
「こちらです。よろしくお願いします」
詩月は楽譜を受け取り、目を通す。
だが、詩月は音確認のために、ただゆっくりしたテンポで演奏しただけで、祈りを込めて演奏していない。
司祭が昨日、社交辞令に言っただけなのは明らかだった。
「488番『遥かに仰ぎ見る』でよろしいですか?」
「よくご存知ですね。楽譜をーー初見になりますが、お願いできますか」
司祭は目を丸くした。
「ええ、大丈夫です」
司祭は安心した様子で、ひと息ついた。
「楽譜を持ってきてください、488番です」
司祭の指示をじっと待っていた司祭補佐は、返事をすると、そそくさと室を出て、5分ほどして楽譜を持ってきた。
司祭は補佐に手渡された楽譜を確認し頷いて、詩月に差し出した。
「こちらです。よろしくお願いします」
詩月は楽譜を受け取り、目を通す。