金木犀の奏鳴曲(ソナタ)
episode4ーー

chapter1ーー

「あっ」

ビアンカが声を上げ、周囲の視線が詩月と小百合に集中していた。

「弦を張り替えたばかりだっただろ? 応急処置はしたけれど、ちゃんとケアしないとな。演奏の続きはまた今度な」

「う、うん」

小百合は赤い顔のまま、頷いた。

「詩月、大胆だね。ハラハラするよ」

ビアンカが「ねえ、小百合」と小百合に同意を求めた。

小百合は胸の鼓動を鎮めるのが精一杯だった。

「詩月、小百合。BALで消毒して、ひと息しよう。すぐ片付けるから」

ビアンカは機材を片付けながら、小百合を気遣って話し続けた。

電話越しに聞こえた小百合の声の調子とは、まるで違うシャイな様子に戸惑っていた。
< 55 / 55 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

表紙を見る 表紙を閉じる
雨シリーズ7弾 【「庭の千草」狂詩曲(ラプソディー)】 「雨に似ている」→「金木犀のアリア」 →「風は囁くー君と輝きたいから」 →「金木犀のエチュード」 →「風の詩ー君に届け」 →「ROSE ウィーン×横浜」 →「LIBERTEーー君に」 に続く ✴✴ーー【雨に似ている】シリーズ続編ーー✴✴ ★本作は、単独でも楽しんでいただけます 「LIBERTE ーー君に」の約半年後(留学から約2年)の5月末頃 エリザベート王立国際コンクール、 ピアノ部門ファイナル演奏後から 始まります 詩月も20歳です 衝撃的な事実からの……始まりです 【「庭の千草」狂詩曲(ラプソディー)】
ライ麦畑でつかまえて
竹久祐/著

総文字数/1,233

恋愛(オフィスラブ)4ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
「ライ麦畑で捕まえて」 ビートルズ ジョン・レノンに纏わる本 曰く付きの…… 彼女の読んでいた本の題名
LIBERTEーー君に
竹久祐/著

総文字数/97,820

恋愛(純愛)258ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
「雨に似ている」→「金木犀のアリア」 →「風は囁くー君と輝きたいから」 →「金木犀のエチュード」 →「風の詩ー君に届け」 →「ROSE ウィーン×横浜」 に続く ✴✴ーー【雨に似ている】シリーズ続編ーー✴✴ ウィーン×横浜 詩月が留学して早1年半弱。 郁子は腱鞘炎を患っていた。 加えて、 目指していたコンクールは 新型ウィルス拡大により 開催1ヶ月前にして突然の延期。 「追いかけてこい」 詩月は自分自身が 郁子に言った言葉の重みを噛みしめていた。 ✴✴✴順番に読まなくても、 どのタイトル編から読んでいただいても 内容はわかるようにしています 今シリーズは 高校2年生だった詩月も 大学生になり、 ウィーン留学して1年半 という設定から、話が始まります。

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop