金木犀の奏鳴曲(ソナタ)
指を酷使し、腱鞘炎を悪化させてしまったのは緒方自身だ。
それを「あなたのせいだ」と言われるのは、お門違いだ。
だが、緒方の行く道を応援しているし、これからも応援していく。
その気持ちに変わりはない。
緒方は僕が認めたピアニストだし、ライバルだったのだからーーと。
「……詩月くんは優しすぎるわよ」
小百合の涙は止まらなかった。
「『ヴァイオリンロマンス』良い曲なんだかな。難しい曲だけどさ。良い曲なんだよなあの曲を素直に聴けない奴の気がしれない」
安坂は染み染みと言った。
それを「あなたのせいだ」と言われるのは、お門違いだ。
だが、緒方の行く道を応援しているし、これからも応援していく。
その気持ちに変わりはない。
緒方は僕が認めたピアニストだし、ライバルだったのだからーーと。
「……詩月くんは優しすぎるわよ」
小百合の涙は止まらなかった。
「『ヴァイオリンロマンス』良い曲なんだかな。難しい曲だけどさ。良い曲なんだよなあの曲を素直に聴けない奴の気がしれない」
安坂は染み染みと言った。