君の隣で、私になれた
第5章 片思い

第45話「久しぶり」




ーーー社会人1年目の春。

ーー莉桜side.



入社して3か月が経った。


毎日が。

本当にあっという間だった。


慣れない訓練。

初めてのフライト。

覚えることばかり。


気付けば社会人になってから。

もう3か月も経っていた。



『今日やっと全員予定合った!』

紅羽からのグループLINE。


何度も合わせようとして。

全員仕事で予定が合わなくて。

やっと今日、4人揃う。


少しだけ胸が弾んだ。


居酒屋。

入口のところに紅羽がいる。


「紅羽!久しぶり!」

声をかけると紅羽が大きく手を振る。

「莉桜!久しぶり〜!」

思わず抱きつく。


「え!めっちゃCAさんじゃん!」

「髪暗っ!」


ダークブラウンになった髪。

後ろできっちりまとめたシニヨン。

大学生の頃より。

少しだけ大人っぽい服装。


「仕事だからねー」

私は笑って紅羽を見る。

「紅羽もめっちゃ雰囲気変わった!」


アッシュベージュの髪。

ギャルメイクだった目元は。

柔らかいお姉さんメイク。

服もきれいめ。


「編集部だから!イメチェン!」

「似合ってる」

「でしょ!」



そこへ。


「お疲れ。」

「新!」


茶髪の短髪。

大学の頃の金メッシュも。

刈り上げもなくなった。

ブラウンのスーツ。

白シャツ。

ボルドーのネクタイ。


「あれ、普通の人になってる」

「元から普通だ」

「いや、前はいかつかった」

「失礼」


「でも似合うね!ね、莉桜!」

「うん、似合ってる」

「ありがとう」

紅羽と新の空気感は相変わらずだった。



その時。


「なんかみんな変わってんなー」

最後の一人。



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