君の隣で、私になれた


「琉生!」

「おまたせー」

軽く手を上げる。


黒髪。

前髪を軽く上げたアップバング。

ネイビーのスーツ。

ネイビーのベスト。

水色のシャツ。

青いネクタイ。


「……えぐ」

紅羽が固まる。

「なに」

琉生が笑う。


「いや、かっこよ!」

「黒髪ずる!イケメン営業マン!」

「だろ?」

琉生は少し得意そうに笑う。

「いやでもほんと惜しいよねぇ」

紅羽が腕を組む。

「これで一途だったら完璧なのに」

「惜しいってなんだ」


「ビジュアルは100点」

「恋愛0点」

「ひど」

「事実だろ」

新が頷く。


紅羽は改めて琉生を見てため息をつく。

「もったいないなぁー」

「琉生が一途だったら付き合えるかも」

「それは俺が無理」

「告ってないのにフラれた!うざ!」

「俺にも選ぶ権利はある」

「最低!!」

みんなが笑う。


「莉桜。」

紅羽が振り返る。

「どう思う?もったいないよね!」

「もったいないかは分からないけど…」

「似合ってるよ!」

さらっと答える。

「ありがとう」

琉生が笑う。


「莉桜も…」

琉生が私を見る。

「ちゃんとCAってかんじ」

「え?」

「大学の頃より大人っぽくなった」

「ほんと?ありがとう」

少し照れながら笑う。



「おい、入口で何分話す気だ」

新が呆れる。

「確かに!」

「早く飲も!」


4人で店の中へ入る。



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