君の隣で、私になれた
第6話 成瀬莉桜
ーー莉桜side.
それぞれのキャンパスライフ。
莉桜の場合。
学食で友達を待っていると琉生と会った。
少し話して琉生が戻っていった瞬間。
「莉桜ー!!」
聞き慣れた声がする。
振り返ると文学部の女子3人。
いつも一緒にいるメンバー。
「ごめんね!食券並んでて時間かかった!」
「全然、大丈夫!」
3人ともそのまま席に座ってみんなでランチ。
「ていうか!!」
そのうち1人がこちらへ身を乗り出してくる。
「さっき喋ってたの神崎琉生くんだよね!?」
「え?」
「経済の!」
「イケメンの!」
「大人気の!」
次は3方向から乗り出してくる。
「え、琉生?」
「名前呼び!?」
今度は呼び方?に驚かれる。
「仲良いの!?」
「まぁ普通に…」
「普通に!?」
いちいちリアクションが大きい。
「バイトが一緒だから」
一瞬沈黙。
「え!バイト!?」
「あのお洒落な居酒屋!?」
「まじ!?ずる!!!」
そして引き続き大きすぎるリアクション。
……、
「琉生ってそんな有名なの?」
そう言うと3人は顔を見合わせる。
「え?」
「うそ、知らないの?」
「まじで言ってる?」
と本気で驚かれてしまった。
「経済で知らない人いないレベルだよ?」
「いや、他の学部でもみんな知ってる」
「まず顔が良すぎるもん」
「めちゃくちゃモテてるよね」
琉生の話が次々と続く。
琉生たちは中庭に移動したのかいなくなってた。
「こないだうちの学部の子、一緒に飲んだらしいよ」
「えー!ずる!」
「いいなぁー」
「その子も言ってたけど距離近いのも沼だよね」
「分かる、イケメンなのに親しみやすい」
「それはさすがに好きになる」
「なる」
なぜか全員一致らしい。
「もし告白したら付き合ってくれるかな」
1人かそんなことを呟く。
「ワンチャンあるんじゃない?」
「彼女よく変わるらしいし」
「たしかに!断られはしなさそう、でも…」
「すぐ別れそう」
「それ」
「一瞬でも彼女になれたら嬉しいかも」
「なんなら神崎くんレベルならワンナイトでも」
「やめなさい」
みんなの会話に思わず笑ってしまう。