君の隣で、私になれた


「莉桜もでしょ?」

「え?」

「絶対顔大事じゃない!?」

「湊さんも普通にイケメンだったし!」


私は少し笑う。

「そうかな?」

「そうかな!?じゃない!」

「あれはイケメンでしょ!」

「だからイケメン好きかと思ってた!」


私は首を振る。

「ううん。」

「私は、中身の方が大事かな」

「えーー!」

紅羽が大げさに驚く。

「イケメンじゃなくていいの!?」

「莉桜可愛いのに!?」


そのリアクションに私も思わず笑う。

「うん。」

少し考えて。

「一緒にいて自然に笑える人がいい」

「気を遣わないで」

「自分らしくいられる人」

静かになる。


新が小さく笑う。

「そっちの方が難しい」

「たしかに」

琉生も笑った。


「じゃあ新は顔?中身?」

「中身」

新はさらっと即答。

「顔は?」

「最低限でいい」

「現実的…」

「現実だろ」

やっぱり新はブレない。

顔より中身なのもイメージ通りだった。


「えー、みんな中身なの!?」

「でも琉生は?顔でしょ!?」


琉生は少し考える。

「…昔なら迷わず顔って答えてた」

「え?今は?」

紅羽が驚く。


琉生は少し笑って。

「どっちも」

「欲張り」

新がその答えに笑う。


「結局のところさ」

「一緒にいて楽しいのが一番だなって」

「へぇー、意外!」

紅羽が笑う。

「なんか歳取った?」

「まだ23歳」

またみんなで笑う。


そして紅羽が思い出したように。

「てか合コン!莉桜行こうよー!」

「一回だけ!ねっ??」

私は少し笑って。

「……考えとく」

「おっ!進歩じゃん!」

「まだ行くって言ってないよ?」

「その返事だけで十分!」

紅羽が嬉しそうに笑う。

その笑顔につられて私も笑った。


湊と別れて2ヶ月。

そろそろ前に進まないと。



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