君の隣で、私になれた


車は高速へ入る。

「どこ行くの?」

「内緒!」

「えー!」

「楽しみしといて」

琉生はニヤリと笑う。


窓の外を見る。

夏の夕焼けがらゆっくりの流れてる。


「私、実は乗り物好きなの」

「へぇ?」

「飛行機はもちろんだけど車も好き」

「お兄ちゃん2人だからかな?」

「小さい頃からミニカーで遊んでて」

「男の子の遊びばっかりしてた」


「意外!」

「よく言われる!」

思わず笑う。


「だからいつか車も欲しい」

「何乗る?」

「ミニクーパー!」

即答。

ずっと憧れてる車。


「へぇ、可愛いじゃん」

「だよね!」

「莉桜に似合ってる」

「ほんと?」

「うん、絶対似合う」


『似合う』

その言葉がなんだか嬉しかった。


「頑張って働こう」

「そのため?」

「それもある!」

「国際線も乗りたいし、」

「資格も語学の勉強も頑張りたい!」

「忙しいなー」

「でも楽しい!」

仕事の話をしていると自然と笑顔になる。

それだけやりがいがあって楽しい。


「……いいな」

琉生がポツリと呟く。

「え?」

「好きなことに真っ直ぐなところ」

「いいなって思って」

少し照れくさいけど嬉しい。


「そんな大したことじゃないよ」

「いやそういう人、俺は好き」

「え?」

思わず顔を上げて琉生を見る。


「そういう生き方」

「ふふっ。」

それを聞いて少し安心する。

「ありがとう」



ーー少し走った頃。


「腹減った。」

琉生が突然言う。

「私も!」

私も即座にそれに同意する。


「サービスエリア寄る?」

「寄る!」

「即答」

「だってお腹空いた!」

「よし、食うか」


ウインカーが光る。

車はサービスエリアへ入っていった。


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