君の隣で、私になれた
たしかに。
理工の連中は真面目なやつが多い。
課題。
資格。
設計。
そんな話ばかりしている。
対して、琉生は全然違う。
友達が多い。
顔が広い。
飲み会によく行く。
合コンもよく行く。
正直、俺の周りにはいないタイプ。
「ぶっちゃけさ、」
別の友達が言う。
「新ってああいうタイプ苦手そうじゃん」
「なんで」
「チャラいじゃん」
「ノリ軽いし」
「距離近いし」
「陽キャだし」
言いたいことはわかる。
でも。
「別に」
「別に?」
「あいつ良い奴だから」
沈黙。
「シンプル」
「もっと何かあると思った」
「まぁ新らしいけど」
本当にそれだけ。
琉生は軽そうに見える。
適当に見える。
実際に適当な部分もある。
ただ、
仲間を大事にする。
だから気付いたら人の輪の中心にいる。
そういう奴。
「へぇ意外」
「なんでだよ」
「いや」
友達が笑う。
「新がそこまで言うなら」
「本当にいい奴なんだろうなって思って」
?
よく分からん。
「関谷くん」
不意に声をかけられる。
振り返ると同じ学部の女子2人。
「神崎くんと仲良いでしょ!?」
「今度みんなで飲み会とかしない?」
察する。
「嫌だ」
即答。
「え!なんで!?」
「面倒だから」
「お願い!」
「本人誘って」
「無理!誘えない!」
「じゃあ諦めろ」
会話終了。
「相変わらずだな」
友達が呆れる。
「面倒だろ」
「まぁな」
ーー友達と話していると。
またうるさいのがやってきた。