君の隣で、私になれた
それから。
すごく嬉しそうに笑う。
「マジ!?」
「うん!」
「やったじゃん!」
頭をぽん。
「莉桜おめでとう」
「ずっと頑張ってたもんな」
「俺も嬉しい」
自分のことみたいに喜ぶ琉生。
その笑顔を見て……
胸がドクン。
音を立てた。
……。
なんでそんな嬉しそうに笑って。
喜んでくれるんだろう。
少し沈黙。
「ちゃんと夢叶えたな」
「かっこいい」
思わず照れ笑いする。
「まだ始まったばっかりだけど……」
「もっと頑張る!」
それを聞いて琉生が笑う。
「莉桜の……」
少しだけ間。
「そういうとこ昔から好き」
……。
時間が止まる。
好き。
その二文字だけが。
何度も頭の中で響く。
もちろん。
“そういうところが”
だって分かってる。
分かってるのに……
胸が苦しい。
嬉しい。
苦しい。
もう友達じゃいられない。
きっと琉生は。
何も変わってない。
前からこういう人だった。
優しくて、まっすぐ。
変わったのは私。
前なら笑って終わってた言葉が。
今日はこんなにも胸に残る。
私は。
もう琉生を好きなんだ。