君の隣で、私になれた

第16話 「お前はそのままで」



ーーー大学2年の夏。


たくさんの人で賑わう海水浴場。

4人で海へ遊びに来ている。


更衣室前。

先に着替えおわったのは男2人。


琉生はカーキの無地の海パン。

新は赤ベースに黒柄の海パン。

どちらも腹筋はしっかり割れている。



「紅羽どんな水着だと思う?」

琉生が聞く。

「知らん」

「俺の予想だと絶対黒!それか赤!」

「分かる」

珍しく意見が一致する。

「原色」

2人で頷く。


「じゃあ莉桜は?」

「白」

新が即答。

「だよな」

「アイボリーとかパステル系!」

「分かる」

こっちも意見が一致する。


その時。

少し離れた場所。

女の子たちの声。


「あの2人かっこよくない?」

「思った!」

「話しかけてみる?」

その声に琉生が気付く。

「俺らモテてるわ」

「うるさい」

そして新が呆れる。


女の子たちが近付こうとした瞬間。

「おまたせー!」

元気な声とともに現れる紅羽。

女の子たちは察して去っていく。

「あ、おわった」

琉生が笑う。

「残念だったな」

新も少し笑う。




ー…

ーー莉桜side.


紅羽が先に更衣室を出て行った。

私はまだ鏡の前にいる。


「やっぱり恥ずかしいんだけど」

「大丈夫だって!」

紅羽が笑う。

「絶対似合ってるから!!」

そう言って出て行った。

そして外では…



「え?」

「白?」

「まさかの白」

琉生と新が固まっていた。


紅羽は得意げに1回転する。

「でしょー?」


アイボリーのバンドゥビキニ。

普段の紅羽なら選ばなそうな色。

でも不思議と似合っていた。


「意外すぎる」

「私もそう思う」

紅羽は笑う。

「実は莉桜と買いに行って選んでもらったの」

「あー、そういうことか」

「なるほど」

2人とも納得した様子。


「可愛い?」

紅羽が2人に聞く。

「意外と似合ってる」

新が言う。

「普通に可愛い」

琉生も言う。

紅羽は満足そうに笑う。


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