君の隣で、私になれた


「私より全然あるんだよ!」

「紅羽!!」

焦って即座に止める。

「試着でびっくりしたもん!」

「言わなくていいから!」

顔が熱くなる。

絶対少し赤くなってる。


「へぇ」

感心したような表情の琉生。

そして琉生の視線が胸元に下がる。


「琉生!!」

咄嗟に手で胸元を隠す。

琉生が笑う。

「いや見ちゃうだろ」

「見なくていい!」

「無理」

「無理じゃない!」

また笑いが起きる。


「てか莉桜、今まで隠してたのずるくない?」

訳わからないことを言う琉生。

「何を!?」

「いや色々…ちなみに何カッ…」

「聞くな」

新が被せるように止めてくれる。

「まだ何も言ってない」

「言おうとしただろ」

「した」

「素直か」

紅羽が吹き出す。


そしてニヤリと笑う紅羽。

また嫌な予感がする。

「ちなみに私がDで莉桜がFね」

「紅羽!!!」

「え」

琉生が数秒固まる。

「Fカップ??」

「いちいち反応しなくていいから!」

「思ったよりでかかった」

「感想いらない!」


紅羽が腹を抱えて笑ってる。

「だから言ったじゃん!見てのお楽しみって!」

「納得した」

琉生が頷く。

「だから何に!?」

「色々…」


「お前ら…」

新が深いため息をつく。

「いい加減にしろ、変態共」

「俺だけじゃないだろ!新もじゃん!」

琉生が抗議する。

「俺は見てない」

「嘘つけ」


子供みたいな言い合い。

思わず吹き出す。

紅羽も笑ってる。


結局いつもどうりだった。


少しだけ恥ずかしさはあったけど、

4人でいると、

そういうのも悪くないと思えた。




青い海。

強い日差し。

大学2年の夏の思い出。




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