この恋心を悟られてはいけない
だが作戦決行から二日後。ヴェルデとアンセルは騎士団に呼び出されていた。
彼女が吐いた情報について確認してほしいことがあるらしい。そしてリオネルから衝撃的な言葉を聞いた。
「彼女の話によると、仕入れも販売もあの部屋で行うように命令されていたようだ。念のため、ここ最近の彼女の足取りも追ったがめぼしい所は特にないことから、証言は間違いないと思われる」
「でもなんでうちの店なんだ? それも毎回決まった部屋だなんて」
「その件についてはまだ分かっていない。とはいえ、お前の店の関与を疑ってはいない」
「うちに後ろ暗いところなんてないぞ。ましてや薬だなんて」
苦々しく吐き捨てる店長。
一昨日は冷静に対応していた彼だが、思うところがあるらしい。
「騎士団が『緑のカナリア』の情報を掴んでいると知った組織に利用されたのではないかと考えている」
「でもそれじゃあ、犯人か協力者がスタッフか客の中にいることになりませんか?」
部屋に置かれているインテリアのデザインを知ることができるのは、あの部屋に入った者だけだ。
カナリアのランプを設置したのはもうかなり前のことなので、部屋の使用歴を遡り、犯人候補を特定することは困難だ。一度限りの客や、すでに他の店に移った客もいる。候補者の範囲はかなり広くなってしまう。
「……我々もそう考えている。今日は今後も協力してもらいたいと伝えたくて来てもらった。俺が直接行くべきなのだろうが、目立つからな」
「それは構わない。うちも綺麗にしてもらった方が助かる。な、ヴェルデ」
「はい」
リオネルはホッとしたように笑った。
彼と別れ、ついでだからと買い出しをしてから店に帰る。二人で玉ねぎと人参を両手にいっぱい持って、帰ったら下ごしらえを手伝わされることとなった。
その一時間後のことだ。
騎士団に捕まった彼女が毒殺されたのは。
彼女が吐いた情報について確認してほしいことがあるらしい。そしてリオネルから衝撃的な言葉を聞いた。
「彼女の話によると、仕入れも販売もあの部屋で行うように命令されていたようだ。念のため、ここ最近の彼女の足取りも追ったがめぼしい所は特にないことから、証言は間違いないと思われる」
「でもなんでうちの店なんだ? それも毎回決まった部屋だなんて」
「その件についてはまだ分かっていない。とはいえ、お前の店の関与を疑ってはいない」
「うちに後ろ暗いところなんてないぞ。ましてや薬だなんて」
苦々しく吐き捨てる店長。
一昨日は冷静に対応していた彼だが、思うところがあるらしい。
「騎士団が『緑のカナリア』の情報を掴んでいると知った組織に利用されたのではないかと考えている」
「でもそれじゃあ、犯人か協力者がスタッフか客の中にいることになりませんか?」
部屋に置かれているインテリアのデザインを知ることができるのは、あの部屋に入った者だけだ。
カナリアのランプを設置したのはもうかなり前のことなので、部屋の使用歴を遡り、犯人候補を特定することは困難だ。一度限りの客や、すでに他の店に移った客もいる。候補者の範囲はかなり広くなってしまう。
「……我々もそう考えている。今日は今後も協力してもらいたいと伝えたくて来てもらった。俺が直接行くべきなのだろうが、目立つからな」
「それは構わない。うちも綺麗にしてもらった方が助かる。な、ヴェルデ」
「はい」
リオネルはホッとしたように笑った。
彼と別れ、ついでだからと買い出しをしてから店に帰る。二人で玉ねぎと人参を両手にいっぱい持って、帰ったら下ごしらえを手伝わされることとなった。
その一時間後のことだ。
騎士団に捕まった彼女が毒殺されたのは。