この恋心を悟られてはいけない
3
翌朝。
リオネルに店まで送ってもらうと、事情の知らない裏方スタッフが満面の笑みで迎え入れてくれた。
「ヴェルデ、あの人よね!? 長身のイケメンにお持ち帰りされたってホールの子が噂してたわ!」
「お持ち帰りとかではなくて」
「ああ、そうよね。あの常連相手に本気発言したんですものね、お持ち帰りなんて言い方はよくないわよね。もう付き合ってるの?」
「付き合ってないわ!」
「まだ始まったばかりってことね。うんうん、いいと思うわ。私、応援してるから!」
両手をガッと掴まれ、応援される。
純粋な好意であると分かるだけに拒みづらい。
「お、来たな。とりあえずこれな」
「こ、こんなに!?」
今日使用する分の野菜が全て箱に詰められ、床にドンッと置かれる。その上には切り方の指定のメモまで載せられている。
今までも下ごしらえの手伝いをしたことはあったが、ここまで任されるのは初めてだ。つい戸惑ってしまう。
「しばらくヴェルデが下準備に加わるからってビリーに話したら、ならその分手の込んだものを作りたいって言い出してさ。うちとしても料理だけ楽しんで帰る客も増えてきたし、この辺でレパートリーを増やしたいと思ってたところなんだ。試作品を作っている期間は賄いにもいろんなのが出てきて嬉しいだろ?」
「ビリーさんの料理美味しいですもんね。もちろん、店長のも好きですが」
店長の言う通り、元々好評だった料理の人気がここ最近でさらに高まっている。
担当スタッフが人気だとなかなか来てもらえないため、長時間滞在するために食事を済ませてしまう客が増えたことが発端だ。
だが一度食べてもらえればビリーの料理の美味しさに気づいてもらえる。次があれば、ついでの食事ではなくメインで頼んでもらえるのである。
最近はちょっぴりお得な日替わりセットメニューなるものもできたほどだ。
リオネルに店まで送ってもらうと、事情の知らない裏方スタッフが満面の笑みで迎え入れてくれた。
「ヴェルデ、あの人よね!? 長身のイケメンにお持ち帰りされたってホールの子が噂してたわ!」
「お持ち帰りとかではなくて」
「ああ、そうよね。あの常連相手に本気発言したんですものね、お持ち帰りなんて言い方はよくないわよね。もう付き合ってるの?」
「付き合ってないわ!」
「まだ始まったばかりってことね。うんうん、いいと思うわ。私、応援してるから!」
両手をガッと掴まれ、応援される。
純粋な好意であると分かるだけに拒みづらい。
「お、来たな。とりあえずこれな」
「こ、こんなに!?」
今日使用する分の野菜が全て箱に詰められ、床にドンッと置かれる。その上には切り方の指定のメモまで載せられている。
今までも下ごしらえの手伝いをしたことはあったが、ここまで任されるのは初めてだ。つい戸惑ってしまう。
「しばらくヴェルデが下準備に加わるからってビリーに話したら、ならその分手の込んだものを作りたいって言い出してさ。うちとしても料理だけ楽しんで帰る客も増えてきたし、この辺でレパートリーを増やしたいと思ってたところなんだ。試作品を作っている期間は賄いにもいろんなのが出てきて嬉しいだろ?」
「ビリーさんの料理美味しいですもんね。もちろん、店長のも好きですが」
店長の言う通り、元々好評だった料理の人気がここ最近でさらに高まっている。
担当スタッフが人気だとなかなか来てもらえないため、長時間滞在するために食事を済ませてしまう客が増えたことが発端だ。
だが一度食べてもらえればビリーの料理の美味しさに気づいてもらえる。次があれば、ついでの食事ではなくメインで頼んでもらえるのである。
最近はちょっぴりお得な日替わりセットメニューなるものもできたほどだ。