あなたは王の器じゃありません 文官令嬢、辺境の地でその才を発揮する
どうも先代の辺境伯――先代国王の弟で、ドラヴェンの養父――はなにかと大雑把な性格だったらしい。この倉庫に積み上げられているのは、辺境伯家の物と騎士団の物がごちゃごちゃになったものだ。
まずは、辺境伯家の財産と騎士団の物資を分けるところから始めねばならない。
「すまないな。今までもなんとかしようとはしてきたんだが」
箱を見てうんざりした顔になったのに気付かれたらしい。倉庫まで案内してくれたドラヴェンが申し訳なさそうに、口にした。
(……失敗したわ)
上司の前で、露骨な表情を見せてしまった。エルニーナを受け入れる意思を見せてくれた人なのに。
「その気配は見受けられますよね」
気にしていない表情を取り繕い、改めて倉庫内に視線を巡らせる。ただ箱を積み上げただけではなく、その箱を時々移動させているような形跡は見て取れた。
床の上に積もった埃の上に足跡があったし、箱を引きずって移動させたような痕跡も残っていた。
「辺境伯家の品は、辺境伯家の保管場所にお戻しする形でいいですか?」
「ああ、先日新しい倉庫が完成したんだ。そちらに収納する形にしたい」
まずは、辺境伯家の財産と騎士団の物資を分けるところから始めねばならない。
「すまないな。今までもなんとかしようとはしてきたんだが」
箱を見てうんざりした顔になったのに気付かれたらしい。倉庫まで案内してくれたドラヴェンが申し訳なさそうに、口にした。
(……失敗したわ)
上司の前で、露骨な表情を見せてしまった。エルニーナを受け入れる意思を見せてくれた人なのに。
「その気配は見受けられますよね」
気にしていない表情を取り繕い、改めて倉庫内に視線を巡らせる。ただ箱を積み上げただけではなく、その箱を時々移動させているような形跡は見て取れた。
床の上に積もった埃の上に足跡があったし、箱を引きずって移動させたような痕跡も残っていた。
「辺境伯家の品は、辺境伯家の保管場所にお戻しする形でいいですか?」
「ああ、先日新しい倉庫が完成したんだ。そちらに収納する形にしたい」