終わる世界は君色に染まる
そこにはたくさんの動物たちが一人の女の子を囲っていた。
歌っているのはその少女のようだった。
「♪~~♪~」
少女の歌を動物たちは心地よさそうに聴いている。
……よく見えないな。
近くで見たいが為に、足を踏み出したことをすぐに後悔することになる。
足で枝を踏んでしまい、パキッと大きめの音が響き渡った。
その音を聞いた動物たちは驚き、逃げ出してしまった。
歌もそこで途切れる。
「……誰?」
少女が小さく鋭く言い放つ。
そこで俺と目が合った。
目が合ったことを認識した次の瞬間、彼女は俺の目の前にいた。
「……あなた、誰……」
「わっ!」
急に現れた彼女に驚いた俺は尻もちをつく。
顔を上げると、黒くて長い少しくせのある髪が降りかかってきた。
金色の瞳をした目は俺に真っ直ぐ向けられていて、どこか儚くも鋭く感じた。
白いワンピースを着た少女の手足は雪のように白く細くて、今にも消えてしまいそうだった。