氷の旦那さまに愛されて、15歳の私ははじめての恋を知る。

あとがき

読者の皆様、ここまで『氷の旦那さまに愛されて、15歳の私ははじめての恋を知る。』をお読みいただき、本当にありがとうございました!
作者の紫陽花です。

孤独で、15歳という若さで実家を追われた少女・小雪が、街一番の「氷の旦那さま」こと清正様に出会い、本当の愛を知っていくシンデレラストーリー。そして、裏でコソコソと二人の仲を裂こうとする姉・深雪との対決から、甘々の番外編まで、執筆していて本当に楽しい作品になりました。
今回のあとがきも、いつも通り、本編では語りきれなかった「キャラクターたちの裏設定」や「こだわりの名シーンの裏側」を、たっぷりと語らせていただこうと思います!


1. ヒロイン・小雪の「健気さ」と「15歳」という設定の裏側
本作のヒロインである千歳小雪ですが、彼女の魅力は何と言っても「どこまでも真っ直ぐで健気なところ」です。
実の家族から虐げられ、15歳という若さで「いらないもの」として籍を出されてしまう……。スタートは本当に絶望的な状況でした。

実は、彼女を「15歳」という若さに設定したのには理由があります。
もしこれが20歳を過ぎた大人の女性であれば、実家から逃げ出したり、自立して生きていく選択肢も選べたかもしれません。
しかし、15歳という「まだ子供だけど、大人として扱われ始める過渡期」だからこそ、実家の理不尽な命令に逆らえず、小さな鞄ひとつで夜の街に放り出される切なさが極限まで引き立つと考えました。
そんな彼女が、清正様にお腹いっぱいごはんを食べさせてもらい、温かいベッドを与えられただけで「ここで息をしていていいのでしょうか……?」と泣いてしまうシーン。自分で書いておきながら、小雪のいじらしさに胸が締め付けられる思いでした(笑)。


2. ヒーロー・清正様の「スパダリ化」と「計画的犯行」の裏話
そして、そんな小雪を全肯定で溺愛するヒーロー・皇清正様。
街では「冷酷無比な氷の旦那さま」と恐れられていますが、読者の皆様はもうお気づきですよね。
彼は小雪の前限定で、秒速で溶ける「激甘な旦那さま」です。
本編で明かされた「3年前の伏線」。
清正様がなぜ小雪を最初から求めていたのかという理由ですが、ここは個人的に一番こだわったポイントです。
単に「可哀想な女の子が嫁いできたから優しくした」のではなく、「3年前に自分を救ってくれた命の恩人を、何が何でも幸せにするために、わざと『誰でもいいから妻を出せ』という罠を張って実家から合法的に奪い取った」という、清正様のちょっと執念深くて計算高い一面を入れることで、彼のキャラクターが一気に深まりました。
お姉さまの深雪がどれだけ「私の方が完璧よ!」とアピールしても、清正様から見れば「3年前に俺を泥まみれで助けてくれた小雪以外、全員ただの石ころ」なんですよね。このブレない一途さが、清正様のスパダリたる所以です。


3. 悪役・深雪お姉さまの「三連撃」と自業自得の美学
本作のスパイスとして欠かせないのが、お姉さまの千歳深雪です。
最初は一度の対決で退場する予定だったのですが、「裏でずっと別れさせようとするしぶとさ」を取り入れたことで、物語の面白さが何倍にも跳ね上がりました!

第1の罠: 偽のラブレターによる精神的攻撃

第2の罠: 社交界の噂による社会的攻撃

第3の罠: 惚れ薬と夜這いによる物理的攻撃

この「三連撃」の裏で、深雪はきっと「今度こそ小雪を引きずり下ろせるわ!」とワクワクしながら準備していたはずです。
しかし、清正様の前ではその全てが筒抜け。深雪が仕掛ければ仕掛けるほど、小雪と清正様の絆が深まり、最終的には千歳家が完全に自滅していく展開は、書いていて本当に「スカッと」しました。
悪役が全力で暴れてくれたからこそ、ハッピーエンドがより輝いたのだと思います。


番外編では、平和になった世界で、クッキーを焼く小雪と、それに理性を溶かされる清正様の甘い新婚生活を描きました。
本編の緊張感から解き放たれ、ただただお互いを愛おしそうにしている二人を見ることができて、作者としても感無量です。

孤独だった15歳の少女が、過去の優しい行いによって、世界で一番頼もしい旦那さまにバトンを渡される……。
そんな優しい因果応報の物語を、最後まで一緒に見守ってくださり、本当にありがとうございました!

またどこかで、この甘すぎる二人のその後をお届けできる日を願って。
本作も本当に、ありがとうございました!
また、新たな作品で会いましょう!
< 10 / 10 >

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