Hidden love.
「俺の事あの時振ってなきゃ、そんな思い絶対させてないのにな」
不意に掛けられたその言葉に、生ビールを持ち上げていた私の手が止まり、目を見開いて大樹を見る。
この男、今なんて言った?
「……何?」
「さあ? 何であの時振られたのかなって思っただけ。何で? って聞いても教えてくれなかったし」
「もういいじゃない。十八の時の話でしょ」
「俺は、まだ引きずってるんですけど」
大樹の方を見られない。まさか再会して、こんな風に口説かれるなんて思ってもいなかった。
今私は、大樹とはそんなつもりで話していない。
「やめてよ、こんな所で」
「もう少し酔ってからがいいって言うならそうするけど」
「あのね、最近まで婚約してた女よ? 私は。すぐにあんたに転ぶ気にはならない」
「最低男に未練があるとか言わないよな?」
「言うわけないでしょ」
別れた事には何の後悔もない。だけど、悔しいだけだ。この四年間が無駄になったこと、裏切られたことが。
「今日は、せっかく会えたし、帰すつもりない。聞きたいこと聞けるまで」
そう言いながらカウンターの下で手を握り、そのまま指を絡めてくる。とっさに払おうとしても、離してはもらえない。
危険だ、この男は。
不意に掛けられたその言葉に、生ビールを持ち上げていた私の手が止まり、目を見開いて大樹を見る。
この男、今なんて言った?
「……何?」
「さあ? 何であの時振られたのかなって思っただけ。何で? って聞いても教えてくれなかったし」
「もういいじゃない。十八の時の話でしょ」
「俺は、まだ引きずってるんですけど」
大樹の方を見られない。まさか再会して、こんな風に口説かれるなんて思ってもいなかった。
今私は、大樹とはそんなつもりで話していない。
「やめてよ、こんな所で」
「もう少し酔ってからがいいって言うならそうするけど」
「あのね、最近まで婚約してた女よ? 私は。すぐにあんたに転ぶ気にはならない」
「最低男に未練があるとか言わないよな?」
「言うわけないでしょ」
別れた事には何の後悔もない。だけど、悔しいだけだ。この四年間が無駄になったこと、裏切られたことが。
「今日は、せっかく会えたし、帰すつもりない。聞きたいこと聞けるまで」
そう言いながらカウンターの下で手を握り、そのまま指を絡めてくる。とっさに払おうとしても、離してはもらえない。
危険だ、この男は。