Hidden love.
「ちょっと! 何よ!?」

「お前、社長とどういう関係なわけ」

「あんたには関係ないでしょ!」


 手を払おうとしても、離してはくれず冷ややかな表情で笑みを浮かべ、見下ろしてくる。


「本気で社長と結婚する気か? やめとけよ。可愛げもない、気が強くて、男を立てることすらも出来ない女を本気で好きな男なんていないから。お前なんて見た目だけだよ。そこらにいる女よりほんの少し顔がいいだけ」


 その言葉を聞いて今まで以上に強い力で手を振り払う。

 絶対に泣かないと決めていたのに、気付けば涙が零れていた。それでも、私は相手を睨みつける。


「私の身に何が起きようか、あんたなんかに関係ない! 放っておいて!」


 そう怒鳴りつけると、横を通り過ぎ、立ち去る。

 わかっている。可愛げもない、気が強い、そんな私を好きな男性がいない、そんなことは私が一番理解している。

 どうしてあの日以上の屈辱をまた味合わなければいけないのか。私の人生、本当になんなんだ。
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