Hidden love.
「あんた…、正気なの?」

「正気だよ。それに、メリットはあるだろ? スペックの高い男が、清花を好きだっていうんだから、利用すればいい」

「…スペック高いとか自分で言う?」

「事実だから」


 大樹の言葉に思わず笑ってしまい、気が緩んだ。

 自信家で、それでいて優しさだってある。大樹のおかげで、前向きな気持ちにも少しは慣れた。本当に彼に縋れれば、少しはこの状況が変わるのではないかと期待もあった。


「…お願いします」

「…まじ?」

「何で自分で提案して来て驚いてるのよ」

「やった」


 そう言って可愛らしい笑顔を見せると、思い切り抱き着いてくる。それに驚いていたけれど、そっと背中に腕を回す。

 これからどうなるかなんて誰にもわからない。だけど、大樹となら大丈夫って、根拠もない自信が前に進ませてくれる。
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