Hidden love.
「高校の時、俺の落ち度は何だった?」

「落ち度?」

「あの時、俺は振られたわけだろ。それも、一緒にこれからもいたいって思えないなんて理由で。でも、君は今ここにいる。あの時、本当は何を考えて別れを選んだ?」


 高校時代の話は出来ればしたくはなかった。完全に自分の幼さが原因。それは知られずに隠しておきたかった事。

 大樹は私の答えを急かさずに待っていてくれて、気まずくならないようにか普通に食事は続けている。

 どんな反応されるか怖い。批難される? 呆れられる? 昔の話だからと笑い話になる?

 きっと今でもあの時のことを話せば、傷付けることになるんじゃないかと思いもした。


「…私、ものすごく嫉妬してた。大樹にも、その周りにも」

「嫉妬?」

「大樹は周りとすぐに打ち解けられて、誰とでも仲良くなる。それが羨ましくて、妬ましくて…。それに、大樹を好きな人も周りには増えていって、見えていく度に嫌だと思ってた」


 初めて話すこと。今は、そんな風に思わない。上手くやり取りできる彼を尊敬するし、誇らしい。

 だけど高校生の大人になりきれない私には、余裕がなかった。

 結局手放して、自分で傷付いた。自業自得に後悔だってした。

 何度も何度も、戻りたいって連絡をしかけては、自分のせいだから出来なくて、再会するまで一度も、連絡なんてできなかった。
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