Hidden love.
私が安住さんって? と首を傾げていると、大樹は「ああ、兄貴の家のハウスキーパーさん」と教えてくれた。
『……もしかして、そこにいる? 聞いてるのか? この会話』
「あ、あの、初めまして。椿 清花と申します」
『失礼しました。大樹の兄の直樹《なおき》です』
電話の奥から聞こえてくるお兄さんの笑い声に少し安堵する。
『隣にいるなら言えよ、大樹』
「ちょっとタイミングを逃したというか……」
『どうする? 昔の話とか急にはじめたら。例えば…』
「いいから!」
少し慌てている大樹にクスクスと笑う直樹さん。大樹は耳まで真っ赤にして気まずそうにしていた。
「まあ、報告はそれだけだから」
『幸せな報告をありがとう。近々お祝いさせて』
「結婚した時にはよろしく」
『それじゃあ、清花さん。大樹のことよろしくお願いします。おやすみなさい』
「こちらこそ。よろしくお願いします。おやすみなさい」
そう会話をすると、電話は切断音を鳴らし、切れる。
「何だか、声とかそっくりね?」
「そうか? まあ、割と顔とかも似てるって言われるかも」
「うん。そんな感じする。話してみた感じ、雰囲気とかも」
初めて話す心地がしないのはきっと二人が似ているから。私としては緊張がすごく解けて、リラックスして話せた。
「いつか会ってみたい」
「近々会いに行こうな。実季さんにも」
「うん」
彼の大切な人に会わせてもらえる。それが信頼されているようで嬉しかった。
『……もしかして、そこにいる? 聞いてるのか? この会話』
「あ、あの、初めまして。椿 清花と申します」
『失礼しました。大樹の兄の直樹《なおき》です』
電話の奥から聞こえてくるお兄さんの笑い声に少し安堵する。
『隣にいるなら言えよ、大樹』
「ちょっとタイミングを逃したというか……」
『どうする? 昔の話とか急にはじめたら。例えば…』
「いいから!」
少し慌てている大樹にクスクスと笑う直樹さん。大樹は耳まで真っ赤にして気まずそうにしていた。
「まあ、報告はそれだけだから」
『幸せな報告をありがとう。近々お祝いさせて』
「結婚した時にはよろしく」
『それじゃあ、清花さん。大樹のことよろしくお願いします。おやすみなさい』
「こちらこそ。よろしくお願いします。おやすみなさい」
そう会話をすると、電話は切断音を鳴らし、切れる。
「何だか、声とかそっくりね?」
「そうか? まあ、割と顔とかも似てるって言われるかも」
「うん。そんな感じする。話してみた感じ、雰囲気とかも」
初めて話す心地がしないのはきっと二人が似ているから。私としては緊張がすごく解けて、リラックスして話せた。
「いつか会ってみたい」
「近々会いに行こうな。実季さんにも」
「うん」
彼の大切な人に会わせてもらえる。それが信頼されているようで嬉しかった。