Hidden love.
⏱‪𓈒𓏸


 暗い部屋で聞こえるのは布が擦れる音に、肌がぶつかる音に、二人の息遣い。

 部屋の温度は急上昇して暑いのに、エアコンもつけずにただお互いを求め合っている。

 大樹も余裕が無さそうな表情で見下ろし、腰を深く落としている間にも、首筋や頬、目元、耳元と、いろいろなところに口付けるのを忘れない。

 擽ったいのに、やめて欲しくはなくて、もっと、と求めるように彼の首の後ろに腕を回す。


「本当……、可愛い……」

「……っ、うるさいっ、から」

「最近素直になったと思ったのに、久々のツンデレも可愛い」


 そう囁きながらくすくすと笑い、また深く口付ける。彼は行為中のキスの時間が多くて、長い。それが、嫌な訳では無い。

 ただ、いつもより敏感になり、快感に飲み込まれてしまうから、はまりこんで抜けられなくなってしまう。

 そんな彼の行動に依存するように、もっと、もっとと、私まで積極的に求めさせられて、どんどんと脳が溶けていく。

 理性なんて、そんなものは残っていない。


「清花」

「な…っ、に…、?」

「結婚しよう」

「絶対、今じゃない……っ、!」


 私の発言にまた笑って、優しく口付ける。

 思考が奪われて馬鹿になっている時に、大事な選択を迫ってくるこの人は、ずるい人だと思う。
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