Hidden love.
「男の子がいい、とか、女の子がいいとかある?」

「どっちでもいいな。男の子ならキャッチボールしたいし、女の子ならおままごとに一緒に入れてもらいたい」

「ふふ、なんなのそれ」

「別に遊ぶ内容が男女反対でもいいけど、寂しい思いだけはさせたくないな」

「…そうね」


 彼らしい考えに口元が綻んだ。相変わらず優しい考え。産まれる前から、そんな風に考える男性もなかなかいないのでは無いのかと思った。

 こんなことを話すのもまだ気が早い。わかっているけれど、きっと未来にこうなりたい、こうなればいいと希望を持っている。そんなことが今の私には大事で、生きていくことが、年齢を取ることが、楽しみだと思える。

 彼とどんなふうに生きていくのか、これからどうなっていくのか、まだまだ先を見ていたい。


「幸せになろうね」


 いつも彼から聞く幸せにするという言葉。そうではなくて、彼もいっしょにではないと何も意味がないから。二人で一緒に。

 大樹は私の言葉に少し微笑み、私の指先に軽く口付ける。

 くすぐったいけれど、彼に触れられている時間が私の幸せだ。
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