レディ・マーメイド
亜紋は少し離れた場所に車を止めると、黒木に電話をかける。
すぐに繋がり、「状況は?」と尋ねた。
「あのあと、須藤社長がどこかに電話をかけてから、二人は別々の車でホテルをあとにしました。私は金盛社長の方を追いかけようとしたのですが、妙な胸騒ぎがしてホテルに残ることにしました。しばらくすると警察がやって来て、従業員用のエリアと裏口を調べている模様です」
「そうか。警察はなにを調べている?」
「女性スタッフの更衣室とゴミ置きで、どうやら荒らされた形跡があるようです」
亜紋はチラリと横目で樹莉を見る。
女子更衣室というのは、やはり樹莉のなにかを狙っていたのだろう。
ゴミ置き場というのは、樹莉が捨てたなにかか?
それにしても、樹莉を襲ってあとをつけてきた男以外にも不審なやつがいるということだ。
これはいよいよただごとではない。
樹莉はパトカーの周りを慌ただしく行き来する警察官を見て、呆然としている。
(このままここにいるのはマズイな。一人にするのもよくない)
亜紋は「引き続き様子を見てくれ」と黒木に言って通話を終えると、ゆっくり車を動かし、その場を離れた。
すぐに繋がり、「状況は?」と尋ねた。
「あのあと、須藤社長がどこかに電話をかけてから、二人は別々の車でホテルをあとにしました。私は金盛社長の方を追いかけようとしたのですが、妙な胸騒ぎがしてホテルに残ることにしました。しばらくすると警察がやって来て、従業員用のエリアと裏口を調べている模様です」
「そうか。警察はなにを調べている?」
「女性スタッフの更衣室とゴミ置きで、どうやら荒らされた形跡があるようです」
亜紋はチラリと横目で樹莉を見る。
女子更衣室というのは、やはり樹莉のなにかを狙っていたのだろう。
ゴミ置き場というのは、樹莉が捨てたなにかか?
それにしても、樹莉を襲ってあとをつけてきた男以外にも不審なやつがいるということだ。
これはいよいよただごとではない。
樹莉はパトカーの周りを慌ただしく行き来する警察官を見て、呆然としている。
(このままここにいるのはマズイな。一人にするのもよくない)
亜紋は「引き続き様子を見てくれ」と黒木に言って通話を終えると、ゆっくり車を動かし、その場を離れた。