よそ見してんじゃねーよ。〜前腕フェチ看護師が、クールな外科医の独占愛に捕まりました〜
「ふーん……違うの?」
「いや……あの……違わなくは、ないんですけど……。先生、いじわるしないでください」
声が尻すぼみになる。
「白石の妄想、全部叶えてやってもいいけど」
先生がまた挑発的に笑みを浮かべる。
その色気が尋常じゃなくて、車内の暗さも相待って夜の雰囲気にクラクラする。
「……先生、そんなこと言っていいんですか?私の妄想を、知りもしないで」
なんだか負けたくなくて、そんなことを口走っていた。
「フッ……まずは、抱かれたい、だっけ」
「そ、それは!まだ、先の話で……!」
「先ってことは、いつか白石のこと、抱いていいってこと?」
っ!
顔がボッと熱を持ったのがわかった。
「なあ、白石。俺のこと好きだろ?」
どこまでも余裕があるその顔は、くやしいくらいにカッコいい。
「………好き……です」
しんと静まり返る車内。
「……あー……やば」
そう言って先生はカクンと頭を落とした。
ドキドキしたまま、ゆっくり先生を見ると、先生もまた顔を上げて私を捉えた。