XOXO+I love you〜天敵上司が彼氏になったら甘々男でした

「ちょっと、聞きたいんだけど、いいかな?」

「なんですか?」

「バツマル、バツマル、+、アイ、エル、ワイってなにかわかる?」

「はい?なんです、それ?」

「知り合いからメールで送られてきたんだけど、意味がわからなくて」

ははーんと、悟った表情の菜穂ちゃん。

「それはバツマルじゃなくてエックス、オーです。Xはキス、Oはハグを意味するスクラグです。これに+ILYがついていたら、愛を込めて大好きだよってことですかね⁈彼氏に返すなら、ily2(i love you too)がいいんじゃないですか」

ニタニタと笑いながらも親切に教えてくれる菜穂ちゃんを前にして、自分で検索すればよかったと項垂れた。

「やっと春が来ましたね」

「何が?」

「桃花さん、まだ無自覚ですか?銀縁メガネフェチに、声フェチ、それに筋肉フェチで、桃花さんの条件に会うトリプルを兼ね備えている人なんて滅多にいませんよ」

「変態のように言わないでくれる?」

「桃花さんはあの人限定だからでしたね」

「あの人ってなによ。わかったような口ぶりはムカつくな」

「怒らないでくださいよ。銀縁メガネで、外す仕草とか好みで悶えてますよね。それに耳に甘く響くハスキーな声が好きですし、脱いだら細マッチョな体ですし、桃花さんのフェチを刺激しまくる人です」
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