XOXO+I love you〜天敵上司が彼氏になったら甘々男でした
「卒業してからなので、8年ぐらいです」
「もう、そんなに経ったんだな」
「今日は、彼女を連れてきたくて。いい席空いてます?」
繋ぐ手を見せびらかす様子に、中にいる男性は苦笑する。
「中庭の見える席なら、空いてるぞ」
「いいですか?」
鷹宮さんが空いた手の親指を立て、方向を合図する。
「勝手知ったる店だ。後でオーダー取りに行かせるからそれまで適当にしてろ」
「じゃあ、勝手に席についてます」
どうやら、このお店は案内方式らしい。
後から来るお客は、案内されるまで待たされるようだ。
お店の奥まで進み、ライトアップされた中庭が見える席に向かい合って座った。
不満そうに肘をつく男に見つめられる。
「なんですか?」
「隣空いてる」
ぽんぽんとベンチシートの空いたスペースを叩き、促してくる。
手を繋いでいたことにも心が追いついてないのに、隣に座るなんて無理ですと首を振る。
鷹宮さんが宣言してから、距離感がバグってて、彼の口調と雰囲気が甘く感じるのは勘違いだろか?
「チェッ、いちゃいちゃしたいのにな」
そう言うなり、テーブルの下では、足が絡められたので、抗議の声をあげる。
「鷹宮さん⁉︎」