メイドインダーク(マフィア令嬢と少年メイドのインモラル逃亡潜伏) ※長編・一括掲載(R指定)

 壁掛け時計はとうに夜の八時を廻っている。
「お腹空いてるでしょ? ロールキャベツ、温めなおすわね」
 目覚めたケネディに微笑んでおでこにキスしてから。
 洗いざらしのジーンズの膝枕からメイド少年の頭をどけ、居間のソファからキッチンスペースに戻ろうとしたとき、起き上がって追いかけてきた足音に歩みを緩める。
 部屋履きのスリッパも履かずに靴下のまま、トトトッと軽い早足が追いついてくる。
 振り返ろうとした瞬間にはとっくに背後から抱きしめられ、よく知っている腕が腰周りにしなやかに巻きついていた。
 何も言わなかったけども、黙ったままで背中に押しつけられた頭と吐息が、何度も洗ってやや薄くなった部屋着のTシャツの背中に伝わり感じられる。
「ケネディ?」
「……」
 忍び寄ったメイド少年は黙りこくったままだ。
 かわりに背後から捕まえた廻した腕に力を込めて、ぐっと逃がすまいとするかのようにしがみついてくる。
 時計の秒針の音が変に大きく聞こえて、呼吸までが躊躇いがちになりそうだった。
 まるで大人の遊戯の拘束具のような甘苦しい緊迫感がまだ細い腕にはりつめている。こぎれいで端正な手腕なだけに、かえってふしだらな印象にも思えてしまう。なんだか大昔の少女の頃にコッソリと読んだような、まるで異世界の出来事のだったSMプレイの「縄化粧」でもされるかのような羞恥を感じてしまうのは、自分自身の淫靡さのせいなのか。
「どうしたのよ、急に……」
「……」
「どこへも行かないから。これから晩御飯……」
 そこまで言いかけてハッとする。
 部屋着のジーンズの腿の上の方、ヒップの少し下の部分に何か固いものが当たるのを感じ取ったからだ。突起物はケネディのメイド服のスカートから突き出しているようだった。
 アッと思ったときにはシャツの裾を割って、すべすべする手が臍の辺りを撫で回していた。まるで這い回る蛇のように上と下に侵入し、乳房に触れてブラの隙間に滑り込んでくる。もう片方の手はジーンズのボタンを外してパンティの中に潜りこんでくるのだった。
「ちょっ……?」
 突然のことにマリアは狼狽したけれども、ケネディにはいっかな止める様子はない。
 小鳥の嘴か猫の舌のような指がデリケートな部分を探り啄ばんでいく。
 繊細な乳首の粘膜を舐めるように弄くって勃起させ、淡い繁みの密やかなところを這って、姫貝の芽と潤んだ溝に悪戯している。そうする間にも、スカートから突き出した角を仔犬の鼻面のようにブルージーンズに押しつけてくるのだった。
「……あとでゆっくり……先にご飯を……」
 抗おうとする言葉が途切れ途切れになってしまうのは、感じ始めてしまったからか。
 とても上手で知り尽くした愛撫だった。
 くすぐったい指が、だんだん痺れた姫割れにまで潜り込んできてしまっている。
「こら、もう……」
 やめなさい、と言いかけて言葉にできなかった。
 マリアだって中途半端に昂ぶって、止めるか続けるか迷うようなときはけっこう辛いものがある。だんだん引き倒されるみたいにして膝が緩んでしまい、そのままフローリングの床に背後から組み伏せられてしまっていた。
 まるで盛りのついた飼い犬が交尾するときのように、腰のくびれに両腕でしがみついてくるのだ。
 変に汗ばんでしまったジーンズの縁に忍びやかに手指がかかる。
 どうにか制止しようとしても、躊躇ってしまって本気の抵抗でないから力が入らない。引っ張り下ろされて剥きだしになったヒップに空気が涼しく、股間を撫でる気流のせいで、パンティの底が少しばかり濡れてしまっていることを実感させられてしまう。
「濡れてる」
 たぶんショーツの船底に染みが浮き出してしまっていたのだろう。
 あからさまに指摘されてマリアはこころもち赤面してしまう。
「んっ、バカ……」
 ケネディは少し興奮したような吐息で溢れ始めたクレバスをなぞる。布の上から撫でられるのは、それはそれで悪くない甘美感だった。強すぎず温めるようなさりげない前戯がもどかしさを加速させていく。
 やがてパンティまで引っ張り下ろされたとき、とうとうマリアも諦めた。
 背後でケネディが自分のメイド服のスカートを捲る気配を察し、もはやなし崩しで観念する他ない。チラと振り返ったマリアの顔は欲情に火照っていたかもしれなかった。
 それでも生来の自我が強い性格のせいなのか、それとも年上の保護者分としてのプライドからか、マリアはどうしても、からかい揶揄せずにはいられない。
 だからどうにか少しでも怒った調子を取り繕ってみるしかなかった。
「いつからそんなスケベになったのよ……いやらしい子」
 しかしケネディは追い詰められたような興奮を忍ばせた、端正な無表情のままで恬淡として答える。まるで全てお見通しだとでも仄めかすみたいに。
「エッチな人なのは……マリアさまも、です」
 そんなこと、とっくにお互い様だとわかり切っていた。
 そういうふうに男女が交わる行為の快感と欲望を教え仕込んだのはマリアなのだから。
 そもそもが十三歳などというのは思春期だし、その年頃の男の子には抑え切れないものがあるのかもしれない(経験を知っていたらなおさらだろう)。ただ、このメイド少年はとっくに去勢されてるはずなのに、何故か欲情は一丁前なのが不思議でもあった。こんな現象が一般的なことなのか、それともこのケネディだけなのか、マリアにはよくわからない。
 仕方がないから、膝立ちでヒップをユラリと揺らして誘う。今更隠しもしない、あられもない陰部を惜しげもなく曝け出し、マリアは誘惑的に招くのだった。
「ほら、来なさい」
 次の瞬間にはワンワンスタイルで合体していた。
 よく育った「ペニクリス」は若々しい成長途上の陰茎そのもの。まるで損傷をものともしないかのようにいきり立ち、脈打ちながらマリアを貫く。スムーズに姫洞を割り開いて侵入し、体重をかけて深く押し込むようにすると奥の粘膜にまでキスされてしまった。
「あっ……せっかちなんだから……」
 顔にかかった前髪を掻き上げて呻きながらからかってしまうのは愛しいからだ。
 バックから繋がりながら、よく見知ったケネディの恥部を想像してみる。
 年甲斐もなく先の皮が剥けているのはマリアがやったことだし、ここまで練成したのはひとえに彼女の手塩の賜物だった。だからかつて自分を辱めた男たちとは違い、「これ」は自分専用なのだということが別段の強い安堵感と満足で胸を満たしていく。
「入ってる」
「……わかるんですよね? ボク、気持ち良いです」
 ゆっくりと腰をスライドさせながら息を荒げてケネディが呟く。
「そう。……すごく、嬉しい……」
 つい零れたのはマリアの正直な本音だった。
 単に「気持ち良い」だけでなく「嬉しい」のだ。
(この子じゃなきゃ、満足できない……)
 もしもこれが他の男が相手だったとすれば、たとえ美形で床上手だったとしても、こうまでの幸福を感じるかは疑問だった。たとえ飢えた肉体だけが一時の快感や仮初の気晴らしを得たとしても、きっと虚しさや気色悪さみたいなものがつきまとって、結局は不快に思うのかもしれない。
 滑り落ちたジーンズが足枷のようになって、不意にフローリングで四つんばいのままに挑まれている。後ろから追い立てられるように、ストロークで揺さぶられるほどに官能の火が疼きを高めていく。
 迫られるたびに膣内にグッポリ入り込んだケネディの可愛らしい雄蛇が、猛り立つままに暴れのたうつようだ。おまけにこんな格好だと、一生懸命に打ち込まれる都度に膀胱裏の敏感なGスポットを直撃するのだから。
「あっ、あぁ、ぁ、あ、んっ」
 秘めやかな官能を内側から直に燻り出されるようで、自然に甘ったるいオンナの声が出てしまうのもどうしようもない。こんな子供みたいな少年メイドに好きにされて情けないかぎりでも、こればかりは本当に気持ち良いのだから仕方がなかった。
 打ちつけられる未完成な腰が尻朶を叩いてはっきりとショックが感じられ、ときどき小さな「パンッパンッ」という肉のぶつかり叩く音を立てるのが妙に恥ずかしい。正上位で前から抱き合うときと違って、全てを任せるような無防備な体勢だけに、なんだか気恥ずかしさがひとしおなのだった。
「はぁはぁ……激しい……」
 一方的な挿入とピストンを受け入れるうちに呼吸が弾んでいくのがわかる。
(私、ケネディに犯されてるみたい……)
 こんなのもアリなんだろう。
 これも「包容力かな?」などと考えて、しばらく主導権を任せきってみる。
 いじらしい全力のストロークでぶつかられる度に、お尻を揺らすように打ちつけられるほどに、つい愛液に塗れた股関節を出来るだけでも大きく開いて、もっと奥まで受け入れたくなってしまう。自ら片方の乳房を愛撫しつつ、雄の煽りを受け止めるのも悪くはない。
 幼稚な征服欲じみた衝動を許して蹂躙させてあげるのも、時と相手次第では悪くないから。そして一心不乱になって迫る顔を、こっそりと横目で振り返って盗み見たことにケネディは気付いていないのかもしれなかった。
「んんン……」
 まるで心地よい湯船に浸かったときみたいに、わざとらしい呻きをあげてみたり。
 ぬかるみ濡れそぼって発情して、すっかりふしだらに茹ってしまい、さながら蒸れたように熱くなっているのもソックリだ。入り込んだ律動の心地よいくすぐったさがピアノ線を引っかくような鋭い快感を送り込んでくる。
 切なさに自分でクリトリスを少し揉むと、ピクッと小さな絶頂が跳ねた。
 オーガズム反応のしまりはケネディにもダイレクトに伝わったことだろう。なんだか祠しけに微笑むような気配がした。
 そんな生意気さが悔しくて、二・三回大きくお尻をぶつけて玩んだり。
 歯を食いしばって耐えながら負けじと応えるメイド少年。
 淫らに裂けたビーナスの丘には槍が深く刺さりこんで、生々しく乙女の豊穣の畑を耕している。胸乳を横から愛撫する手は頂点の蕾を人差指で揉んでいた。
(あ、キそぅっ……)
 またソッと少しだけ後ろを振り返って、甘美感覚に陶酔したケネディの表情を見たときにグッと突き込まれ、それだけでイキそうになってしまう。何だか胸がキュンとして、それに反応して震えた子宮の奥からトロリとした本気の蜜が流れ出してしまった気がする。蕩けるほどに加熱した結合部分がストロークで淫らに広げ貫かれて歪むたび、ピリピリと電流が走るような悦楽が小さな火花のように渦巻いているのだった。
「ん、ぅ……」
 やがて一心不乱に腰を振っていたケネディが、刹那しがみつくみたいにして動きを止める。マリアの膣の中、悩ましいエクスタシーの魚が愛液の泉にピチピチと跳ねるみたいだった。
 限界がくると下腹部の射精筋の引き金が無駄に「空撃ち」に爆ぜてしまうらしかった。
「……キちゃった?」
 マリアは頬を上気させたまま、どうにか「優位」の態度を取り繕って、微笑ましいものでも見るような眼差しを背後にチラリと投げる。目が合ったケネディは返事をする間も惜しんで呼吸を整え、ほんの五秒かそこいらで、ほとんど間をおかずにまた続きに没頭し始める。 
 こんなふうだから、ケネディの行為は「男の不覚」で唐突に終わることがない。たとえピークを迎えて怒張がうち震えて弱ったとしても、そのまま完全には萎み果てずに、またすぐパンパンに腫れあがってしまう。途中で腰が攣って男の子の性器が痙攣したと思っても、たいていはほんの十秒もしないうちにまた飽きることもなく動き始めるのだった。
 とにかくケネディの「責め」は執拗で底なしなのだからたまらない。考えようによったら、普通の男などよりも逆に凄い「モンスター」なのかもしれなかった。
「はっ! はっ! う、はぁ」
 自分自身もヤバくなっているだろうに、それでも律儀に「お仕置き棒」の抽送を止めようとしない。どこかトランス気味になりながら貪欲に快感を貪って、中毒者のようなしつこさで粘り強く押しつけてくる。
 脱ぎかけて引っかかったままのジーンズの足枷を嵌められたまま、後ろからのしかかられて、動物のように四つんばいで犯されているのだ。しかもベッドですらない居間のフローリングの上で。しかもときどき背後から乳房を弄られてるうちに、シャツも捲れて背中や胸が剥き出しになり、ブラもずれてしまっていた。
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