メイドインダーク(マフィア令嬢と少年メイドのインモラル逃亡潜伏) ※長編・一括掲載(R指定)
3
『お前は生まれてきちゃいけなかったんだよ』
夢の中で、ボクが知っているけれども思い出せない、誰かの恐ろしい影が告げていた。
『だから「断種」しような。心配しなくったって、犬や猫でもよくあることだ』
ひたすらに怖ろしくて怖ろしくて怖ろしかった。
冷酷に光る金属のメスを持った影が迫ってきて、それから股間の急所に焼けつくような痛みが走り、耐え難い苦痛でボクは泡を吹いて悶絶する。
熱い! 痛い! 熱い! ものすごく痛い、それだけで死んでしまいそうなくらいに。
そして屈辱感と喪失感でボクは泣き叫んだ。
わけがわからなかったけれども、致命的な何かを奪われ、失ったのだということだけは本能でわかっていたのだと思う。
暗闇の中で一人になって、切り取られた場所の激痛が燃えるようだった。
けれども耐え難い傷痕の熱が、次第に知っている温かさに変わっていく。
……キモチイイ?
ふと見れば、ボクの足を開いた間に、綺麗なセミロングの黒髪の頭があった。
『痛かったでしょうに……』
マリアさまが舌と口で労わるようにボクの傷を舐めて癒してくれていた。
『だけどこんなの、私がやったとでも思っておきなさい。忘れちゃえばいいのよ』
まだ半泣きでいるボクに、美しい裸身の女神様が惜しげもなく、愛撫で慰めるように「フェラチオ」しながら微笑みかけている。
そうだ。
これはボクとマリアさまの「初めての晩」の記憶。
あんなことになる前にもマリアさまは、自分も辛そうだったのに、いつもボクに優しくしてくれた。だからボクは彼女がとても好きだったし、けっして悪い人だとは思えない。あのときにパパとママを拳銃で撃ったことにだって、きっと何か「深い理由」があるんだとしか思えなかった。
そのことが一番に知りたかったんだと思う。
おそらく「失策で死なせてしまった」というのは、たぶん本当のことなんだろう。とんでもないことをやってしまったにしても、運の悪い偶然のアクシデントみたいなもので、マリアさまだって必ずしも好きでそんなことをやったわけではないんだと感じた。
だから、できればボクはマリアさまを許してあげたかった。
そっと「看護」してくれる頭と髪を撫でてみる。
マリアさまは儚げに微笑んで、優しくボクを励ましてくれた。
『痛いの、飛んでけーって。……ほぉら、泣かないの。大丈夫よ、私ととっくの昔にエッチした経験があるんだと思って思って、強くイメージして「思い出して」御覧なさい。……んちゅっ、ちゅっ、ちゅぱっ……ほら、勃った。やればデキるじゃないの』
ボクの残されたペニスが勃起している(こんなの去勢されて以来初めてだ!)。
一糸纏わないマリアさまの輝くような裸身が、ボクに跨って覆いかぶさってくる。
そしてボクらは知らないホテルの一室の未知のベッドの上で、理不尽に傷つけられたお互いの切ない部分を埋めあうように深く繋がって、心まで一つになってヒシと抱き合った。
『お前は生まれてきちゃいけなかったんだよ』
夢の中で、ボクが知っているけれども思い出せない、誰かの恐ろしい影が告げていた。
『だから「断種」しような。心配しなくったって、犬や猫でもよくあることだ』
ひたすらに怖ろしくて怖ろしくて怖ろしかった。
冷酷に光る金属のメスを持った影が迫ってきて、それから股間の急所に焼けつくような痛みが走り、耐え難い苦痛でボクは泡を吹いて悶絶する。
熱い! 痛い! 熱い! ものすごく痛い、それだけで死んでしまいそうなくらいに。
そして屈辱感と喪失感でボクは泣き叫んだ。
わけがわからなかったけれども、致命的な何かを奪われ、失ったのだということだけは本能でわかっていたのだと思う。
暗闇の中で一人になって、切り取られた場所の激痛が燃えるようだった。
けれども耐え難い傷痕の熱が、次第に知っている温かさに変わっていく。
……キモチイイ?
ふと見れば、ボクの足を開いた間に、綺麗なセミロングの黒髪の頭があった。
『痛かったでしょうに……』
マリアさまが舌と口で労わるようにボクの傷を舐めて癒してくれていた。
『だけどこんなの、私がやったとでも思っておきなさい。忘れちゃえばいいのよ』
まだ半泣きでいるボクに、美しい裸身の女神様が惜しげもなく、愛撫で慰めるように「フェラチオ」しながら微笑みかけている。
そうだ。
これはボクとマリアさまの「初めての晩」の記憶。
あんなことになる前にもマリアさまは、自分も辛そうだったのに、いつもボクに優しくしてくれた。だからボクは彼女がとても好きだったし、けっして悪い人だとは思えない。あのときにパパとママを拳銃で撃ったことにだって、きっと何か「深い理由」があるんだとしか思えなかった。
そのことが一番に知りたかったんだと思う。
おそらく「失策で死なせてしまった」というのは、たぶん本当のことなんだろう。とんでもないことをやってしまったにしても、運の悪い偶然のアクシデントみたいなもので、マリアさまだって必ずしも好きでそんなことをやったわけではないんだと感じた。
だから、できればボクはマリアさまを許してあげたかった。
そっと「看護」してくれる頭と髪を撫でてみる。
マリアさまは儚げに微笑んで、優しくボクを励ましてくれた。
『痛いの、飛んでけーって。……ほぉら、泣かないの。大丈夫よ、私ととっくの昔にエッチした経験があるんだと思って思って、強くイメージして「思い出して」御覧なさい。……んちゅっ、ちゅっ、ちゅぱっ……ほら、勃った。やればデキるじゃないの』
ボクの残されたペニスが勃起している(こんなの去勢されて以来初めてだ!)。
一糸纏わないマリアさまの輝くような裸身が、ボクに跨って覆いかぶさってくる。
そしてボクらは知らないホテルの一室の未知のベッドの上で、理不尽に傷つけられたお互いの切ない部分を埋めあうように深く繋がって、心まで一つになってヒシと抱き合った。