メイドインダーク(マフィア令嬢と少年メイドのインモラル逃亡潜伏) ※長編・一括掲載(R指定)
2
白陶器の浴槽の温かいお湯で窒息するのは、とても気持ちがいいです。
世界が眩みます。
何よりもマリア様のすべすべした手足と火照った柔らかい体が、背中にのしかかって、からみつくみたいにしてボクを沈めるんです。それが一番に嬉しいです。
「ほら。気持ちいいでしょ。気持ちいいでしょ?」
天使のようなお声が切れ切れに聞こえてきます。水がバシャバシャいうのはボクがもがいているからです。空気がなくってお湯が口や鼻に入り込みます。このお湯にはマリア様のエキスが混ざっているのです。神聖なことを受けれらないのはボクが未熟だからです。
バシャッと顔を上げさせられて、綺麗で濡れたお顔のマリア様に尋ねられます。
「どう。きもちよかった」
咽ながら夢中でうなずくと、マリア様は細目で切れ長な婀娜な目で微笑むのです。
今年で十九歳。ボクと同じでご両親が亡くなられています。
お父様は東洋人(父の上司だった人の兄弟)で、お母様がロシアのハーフ(お妾さんの子なのだ、と笑いながら話してくれました)。
だからマリア様は際立って抜けるように色白で、まるで美術品のような曲線美のボディラインがとっても素敵なんです。灰色がかった青い瞳は、さながらバイカル湖や北極の氷のように魅惑的で、ほの暗く神秘的な魔法の泉のような色をしています。
こうして体を密着させていると、見た目のセクシャルなスレンダーさに秘められたふくよかさがシッカリと体感できるのです。蒸気とお湯で火照った玉の肌の奥から、マリア様の鼓動がボクの血管にまでじかに伝わってくるみたいで、知らず知らずの内に切なく充血してきてしまうのです。
「そうなの。こんなにしちゃって」
ボクの「それ」は、おっきくなると十センチ半で、マリア様が以前に透明な定規で測りながら「年の割には育ってる方だわ」などと褒めてくれました。それでも充血して勃起しなければさして目立たないくらいなのに、今は角のようにそそり立っています。
マリア様がこんなに嬉しそうだと、鷲掴みされるボクも嬉しく誇らしいです。
「うは……」
なまめかしい何匹ものミミズのようにふしだらな蛇のように、とても敏感になって勃起したペニスに絡んでくる指に感じてしまうのです。ボクの男のところの成長は十一歳頃からほとんど止まっていても、それでも敏感なことには変わりがありません。
本当の射精ができないので、かえって鋭い快感の感度が練習で身についています。それが延々と続くのです。
おまけにマリア様は達人なのです。
とっくに性交を頭と神経が覚えているのだから、それを思い出せばいのだとアドバイスしてくれました。丁寧に指や口でなぶって、性神経と射精筋が反応するまで攻め立てて、何回でも連続でイケるように訓練してくれたのです。
マリア様に跨られて熱いいやらしい秘密の穴の中で固くなったものを揺さぶられること。
自分のほうから腰を嵌めて仔犬のように一生懸命に腰を振ること。
二人で絡み合いしがみつきあって湧き上がるような悩ましい痙攣を共有すること。
もちもちパンパンぐっしょりネットリの時間は最高の歓喜タイムです。
何回でも力尽きるまで果てる。果て続けて貪りあうのです。
何度でも何度でも終わりなく体力の限り気が狂うくらいイクことです。
凛としたマリア様の「いく、いくっ、いくっ」という恥らうような告白と告知のお声は世界中で最高に可愛らしいのです。「いっしょに……」と耳元で熱く湿った息をふきかけられて、しがみついてこられたとしたら、黙って繋がってる場所を押し付けることくらいしかできないのが申し訳ないくらいです。「うう、くるゥ!」と達するときにはボクも、ちゃんとご一緒するように心がけています。法悦でお顔と体が光り輝くから絶頂はわかります。
それからお尻のアヌスにも指や道具を入れて、前立腺でも達するように改造してくれました。何事も練習だというのはこの世の真実です。そんなところで気持ちよくなれるだなんてほとんどの人は知らないでしょうかれど、マリア様はすごいです。
あのときゴムの人工ペニスでガンガン突かれて悶えながら、ボクは新しい世界の光を垣間見て、新しい宇宙に生まれ変わったようでした。お腹の中がビッグバンで、宇宙創生の神秘が理解できたんです。神様は「気持ちがいいから宇宙を作った」のに、どうして人はそのことをわかろうとしないのでしょうか? 大麻や麻薬は神様の贈り物なんだとどうしてわからないのでしょうか?
走馬灯のように駆け抜ける花火のような思い出。
それがボクの全世界なんだから。それ以前の事なんか、どうだっていいんです!
こうしてマリア様とお戯れしていることがボクの「真実」なんです。
マリア様と浴槽の中で、裸のままでくっつきあっています。
「はあ、はあ」
ボクの呼吸が荒いのは酸素が欲しかったからなのでしょう。
けれども湯気と混じったマリア様のにおい、香水入りのボディシャンプーのかおりとかが、やっぱり頭を晦ませるのです。頭の奥が芯がじーんとするようで、下のほうがはしたなく充血しているのを、どうか許して欲しいです。
そんなボクのことをマリア様はいつものように喜んでくれるでしょう。
今の今だってこれから何をしてもらえるのか楽しみでワクワクしています。
何をしてもらえるのか、まるで犬のように飢えているんです。
きっと目や顔にも表れていたのでしょう。
「あらあらあら。欲しがりさんなのね」
マリア様は口と唇に手を当てて笑うのでした。
ボクは欲しがりだけどマリア様は無限の愛をお与えになる方なんです。
しゃぶるのだって貪欲ですごいんです。スッポンよりしつこいとご自慢です。
けど十九とか二十歳とかの、世に言うような「若い娘」の中でも、一番に肌が白くて素晴らしい美人で、一番綺麗な女神様なんだと思います。
ボクは信じています。宗教です。他の人のことなんかどうでもいい。この人の奴隷になっていることがボクの生きていることなんです。
マリア様が手をパンパン叩きます。
湯煙の浴室では手を叩く音さえもふしだらに聞こえてきます。
パンパンパン。
連想は連想を呼んで、まるで合体するピストンの音のようだと以前に言ったら、マリア様に笑われてしまいました。
『あなたって、根っからエッチな子なのね』
そんなふうに言われて恥らうボクに、お仕置きしてくれて何回もイカされました。射精も出来ない体なのに、行き場をなくした快楽だけは溢れるようで困ります。
ご命令が聞こえます。
「お座りなさい。そうよ、足を広げて」
ボクは浅く昂ぶった呼吸で湯気を吸いながら、おののくお尻で陶器のバスタブの縁に座ってタイルの壁に背中を持たせかけます。ひんやりとしたタイル壁に体重を預けて、両足を無防備に開きます。
マリア様が一番大好きで、手づから余計なものを切り取って仕上げてくださったところを、またこうして献上するのです。
これはペニスではありません。男根などというものでもない。
絶対の主人であるマリア様が創造なさったペニクリスという芸術作品で所有物です。
切り取られた巾着の部分は縫い合わされた傷痕があって、指で触れたりすると中にほんの少しだけ、除き損ねた何かの名残が封じられている感じがします。花を無造作に毟り取った後に残る鍔や雌蕊の柱頭の根、千切れた雄蕊の破片みたいなものなんでしょう。
マリア様は半分も残っていない巾着をクリクリしてから、すっと裏筋をなぞって先っぽの尿道口あたりを人差指で押さえるのです。
「すっごくビンビンね……」
首振り人形のようにうなづくボク。粗末で拙い部分も、お辞儀するみたいにピクピクしています。まるでご主人様に甘える犬のように、人差指に頭を擦りつけています。
「あらあら」
マリア様は悪戯っぽく微笑んでボクに妖しく目配せするのです。
そのときボクの胸には犬のような幸福が胸に満ちていました。
これから興ることへの期待は、何度も知っているだけにヤミツキなのです。
あの、白い蛇のような手がシットリ包むみたいに触れてきます。あの、禍々しくも麗しい手が。生々しい汗や体液の混ざったお湯で、ぬめりながら絡みついてくるんです。
「ううう~~」
痛いほどに腫れあがったそこは、もうとっくに皮を破りそうに顔を出して、透明なカウパー分泌液を垂れ流しているのですから、触れて離されれば糸を引いてしまいます。
「ヨダレ、多いのね。赤ちゃんみたいに……それとも、これがあなたのザーメンの替わりなのかしら? 人の身体って、ホントよく出来ているわね」
マリア様はそんなふうに楽しげにもてあそびながら、甘ったれた包皮なんか完全に剥いてしまいます。
ボクは陶酔の中で全てを受け入れるばかりなんです。
「これ、食べちゃっていいかしら?」
これからカプッてされるのだと思うと、それだけで背筋に電気が流れるみたいでした。
いいに、決まっているのに、ワザワザ訊ねて焦らしたりするんです。
だからボクはまた、必死でコクコクと頷くしかないのでした。
「う」
ふっくりとしたヌメる唇に挟まれて口内粘膜に包まれたときには、つい不覚にも声が出てしまいます。
マリア様はついに僕の股間に顔を埋め、空いている自分の手でご自分の股間の割れ目をまさぐっていらっしゃる。女の秘密の泉でセルフに自慰しながら、ボクをこうしてからかうのは、思いやりのある高尚な趣味です。二人とも気持ちよくなれるからです。
「お、うう~~~~」
だらしない声が出てしまうのはどうしようもないです。
堪えようとしてもくぐもった音が漏れて、浴室に低く反響してしまいます。おまけに声変わりがありませんから、なんだか女の子の声みたいで、自分でも少しばかり興奮してしまいそうです。
ザラリとした舌の感触が快感神経を逆撫でしていくようなんです。
「あ、あったかいです……」
さっきまで浸かっていたお湯と比べたって、舌粘膜の体温は別段の温度なのです。
マリア様が熱心に啄ばんで、むしゃぶり、舌でなめさぐってくる。口に含んで吸ったり、指で足の間をいじくってきたりします。どこがポイントなのか、マリア様はよく知っているんです。所有物のことを知り尽くすことは持ち主なのでしょう。
そうこうするうちに這いまわるように探索していた手の中指が、マリア様だけに許されてた禁断の秘穴をさぐりあててくるのです。カウパーやヨダレのぬめりでほぐしたてながら、直腸へ続く筋肉の輪をほじくりたててもぐりこんできます。
「そこは……」
ボクはそこまで言って、ぐっとお尻に力を入れました。
マリア様の顔が足の間にあるのです。もしも耐え切れなくなってしまったら、マリア様を「冒涜」してしまうかもしれない。それが一番に怖ろしかったのです。
「ああっ! だ、だめです……危ないから……」
締め付け締め出そう、どうにかひり出そうとしても、繊細な指が肛門筋肉の輪に割り込んで閉じられません。
すいぶん深くまで入り込んでいるのです。侵略者です。エイリアンです。
ダークピンクの粘膜の肉輪を抜けて、普通だったら絶対に触ることのないような直腸の中を嬲り荒らされ、膀胱や前立腺につらつら裏側から突っついて悪戯されてしまうのです。
「も、漏れちゃいます……マリア様あああ~~~」
するとマリア様は口を離し、立ち上がってボクの背中をタイル壁に押し付けました。
柔らかな釣鐘型に揺れるふくらみと美しい蛇のような裸身がくねり迫りながら、ボクを否応もなく追い詰めるのです。
しなやかな拘束のように、けっして逃がしてはくれません。
差し込まれた指は浅くなりましたが、まだ先が入ったままでした。もう片方の手の方が自涜をやめ、ボクのペニクリスに絡み付いてきました。お湯で蕩けるような、新鮮な愛液でトロトロになっているんですから、もうたまりません。
「好きなだけ、イキなさいッ!」
肛門をほじられながらペニクリスをコネ倒されていました。
これは虐待です。性的に虐待です。
尊厳を踏みにじるような快楽の拷問がボクの脳髄を焼くのです。
開かれた喉からはいつしか、だらしのない咆哮がトロンボーンの音色のように迸ってしまいます。
「おっ、おっ、おっ、おほおっ~~~~くううう~~~~んんん~~~~」
陵辱で、ボクの頭は真っ白になって、あそこが無節操に痙攣して切なくて切なかった。
「んっ、くう、ううぅぅ……」
ちょっとだけ漏らしてしまったかもしれなかった。
「あはっ! イッちゃってるの? もうイッちゃってるの?」
マリア様は破顔一笑してふしだらな手つきで攻め立てるのですから、たまりません。
下腹部の中全体が、不可解な熱で蕩けてうねるみたいに痙攣してきてしまいます。
「うあ……」
止めるにも止められない暴発みたいにオーガニックな何かが連続破裂したみたいで。
腰が攣る。きっとこういうのを言うんでしょう。
体の中が意思に関係なくくねるようで、入り込んだ指の感触さえもはっきりと伝わってきます。肛門が熱くて悩ましく、爆発しそうなペニスが魚のようにビクビク暴れて、深奥から打ち震えていることが自分でもわかります。
顔が熱くて目頭が涙で潤んでしまいます。
「~~~~~~っ!」
「あー、イッちゃった!」
きっと丸わかりだったのでしょう。マリア様は満足げな面差しで、ボクの壊れた恥部の腫れた肉角を優しく包み込んだまま、迷走する肛門の収縮を確かめるようにしながら指を引き抜きます。
ガクリと足腰の力が萎えるみたいで背筋の緊張が切れてしまう。
くずおれそうなボクを支えて、耳にキスしてマリア様が楽しげに言うのです。
「そんなにキちゃったの?」
けれども抱きとめられたボクにはお返事するだけの気力もなかった。湯船にへたって浸りこんで、身も蓋もなく細い肩に頭を委ねるのです。蒸気に混じる甘い体臭が頭の芯までを麻薬のように浸します。頷くことも出来ないままに、浅い呼吸を繰り返すしかなくて。
だから果てた脱力と無言の無反応が雄弁な返事になるのでしょう。
「…………」
「……そう。そんなに気持ちよかったのね……」
マリア様は悪戯っぽく微笑んでペニクリスを優しく抓り、中指でピンと弾くのでした。
白陶器の浴槽の温かいお湯で窒息するのは、とても気持ちがいいです。
世界が眩みます。
何よりもマリア様のすべすべした手足と火照った柔らかい体が、背中にのしかかって、からみつくみたいにしてボクを沈めるんです。それが一番に嬉しいです。
「ほら。気持ちいいでしょ。気持ちいいでしょ?」
天使のようなお声が切れ切れに聞こえてきます。水がバシャバシャいうのはボクがもがいているからです。空気がなくってお湯が口や鼻に入り込みます。このお湯にはマリア様のエキスが混ざっているのです。神聖なことを受けれらないのはボクが未熟だからです。
バシャッと顔を上げさせられて、綺麗で濡れたお顔のマリア様に尋ねられます。
「どう。きもちよかった」
咽ながら夢中でうなずくと、マリア様は細目で切れ長な婀娜な目で微笑むのです。
今年で十九歳。ボクと同じでご両親が亡くなられています。
お父様は東洋人(父の上司だった人の兄弟)で、お母様がロシアのハーフ(お妾さんの子なのだ、と笑いながら話してくれました)。
だからマリア様は際立って抜けるように色白で、まるで美術品のような曲線美のボディラインがとっても素敵なんです。灰色がかった青い瞳は、さながらバイカル湖や北極の氷のように魅惑的で、ほの暗く神秘的な魔法の泉のような色をしています。
こうして体を密着させていると、見た目のセクシャルなスレンダーさに秘められたふくよかさがシッカリと体感できるのです。蒸気とお湯で火照った玉の肌の奥から、マリア様の鼓動がボクの血管にまでじかに伝わってくるみたいで、知らず知らずの内に切なく充血してきてしまうのです。
「そうなの。こんなにしちゃって」
ボクの「それ」は、おっきくなると十センチ半で、マリア様が以前に透明な定規で測りながら「年の割には育ってる方だわ」などと褒めてくれました。それでも充血して勃起しなければさして目立たないくらいなのに、今は角のようにそそり立っています。
マリア様がこんなに嬉しそうだと、鷲掴みされるボクも嬉しく誇らしいです。
「うは……」
なまめかしい何匹ものミミズのようにふしだらな蛇のように、とても敏感になって勃起したペニスに絡んでくる指に感じてしまうのです。ボクの男のところの成長は十一歳頃からほとんど止まっていても、それでも敏感なことには変わりがありません。
本当の射精ができないので、かえって鋭い快感の感度が練習で身についています。それが延々と続くのです。
おまけにマリア様は達人なのです。
とっくに性交を頭と神経が覚えているのだから、それを思い出せばいのだとアドバイスしてくれました。丁寧に指や口でなぶって、性神経と射精筋が反応するまで攻め立てて、何回でも連続でイケるように訓練してくれたのです。
マリア様に跨られて熱いいやらしい秘密の穴の中で固くなったものを揺さぶられること。
自分のほうから腰を嵌めて仔犬のように一生懸命に腰を振ること。
二人で絡み合いしがみつきあって湧き上がるような悩ましい痙攣を共有すること。
もちもちパンパンぐっしょりネットリの時間は最高の歓喜タイムです。
何回でも力尽きるまで果てる。果て続けて貪りあうのです。
何度でも何度でも終わりなく体力の限り気が狂うくらいイクことです。
凛としたマリア様の「いく、いくっ、いくっ」という恥らうような告白と告知のお声は世界中で最高に可愛らしいのです。「いっしょに……」と耳元で熱く湿った息をふきかけられて、しがみついてこられたとしたら、黙って繋がってる場所を押し付けることくらいしかできないのが申し訳ないくらいです。「うう、くるゥ!」と達するときにはボクも、ちゃんとご一緒するように心がけています。法悦でお顔と体が光り輝くから絶頂はわかります。
それからお尻のアヌスにも指や道具を入れて、前立腺でも達するように改造してくれました。何事も練習だというのはこの世の真実です。そんなところで気持ちよくなれるだなんてほとんどの人は知らないでしょうかれど、マリア様はすごいです。
あのときゴムの人工ペニスでガンガン突かれて悶えながら、ボクは新しい世界の光を垣間見て、新しい宇宙に生まれ変わったようでした。お腹の中がビッグバンで、宇宙創生の神秘が理解できたんです。神様は「気持ちがいいから宇宙を作った」のに、どうして人はそのことをわかろうとしないのでしょうか? 大麻や麻薬は神様の贈り物なんだとどうしてわからないのでしょうか?
走馬灯のように駆け抜ける花火のような思い出。
それがボクの全世界なんだから。それ以前の事なんか、どうだっていいんです!
こうしてマリア様とお戯れしていることがボクの「真実」なんです。
マリア様と浴槽の中で、裸のままでくっつきあっています。
「はあ、はあ」
ボクの呼吸が荒いのは酸素が欲しかったからなのでしょう。
けれども湯気と混じったマリア様のにおい、香水入りのボディシャンプーのかおりとかが、やっぱり頭を晦ませるのです。頭の奥が芯がじーんとするようで、下のほうがはしたなく充血しているのを、どうか許して欲しいです。
そんなボクのことをマリア様はいつものように喜んでくれるでしょう。
今の今だってこれから何をしてもらえるのか楽しみでワクワクしています。
何をしてもらえるのか、まるで犬のように飢えているんです。
きっと目や顔にも表れていたのでしょう。
「あらあらあら。欲しがりさんなのね」
マリア様は口と唇に手を当てて笑うのでした。
ボクは欲しがりだけどマリア様は無限の愛をお与えになる方なんです。
しゃぶるのだって貪欲ですごいんです。スッポンよりしつこいとご自慢です。
けど十九とか二十歳とかの、世に言うような「若い娘」の中でも、一番に肌が白くて素晴らしい美人で、一番綺麗な女神様なんだと思います。
ボクは信じています。宗教です。他の人のことなんかどうでもいい。この人の奴隷になっていることがボクの生きていることなんです。
マリア様が手をパンパン叩きます。
湯煙の浴室では手を叩く音さえもふしだらに聞こえてきます。
パンパンパン。
連想は連想を呼んで、まるで合体するピストンの音のようだと以前に言ったら、マリア様に笑われてしまいました。
『あなたって、根っからエッチな子なのね』
そんなふうに言われて恥らうボクに、お仕置きしてくれて何回もイカされました。射精も出来ない体なのに、行き場をなくした快楽だけは溢れるようで困ります。
ご命令が聞こえます。
「お座りなさい。そうよ、足を広げて」
ボクは浅く昂ぶった呼吸で湯気を吸いながら、おののくお尻で陶器のバスタブの縁に座ってタイルの壁に背中を持たせかけます。ひんやりとしたタイル壁に体重を預けて、両足を無防備に開きます。
マリア様が一番大好きで、手づから余計なものを切り取って仕上げてくださったところを、またこうして献上するのです。
これはペニスではありません。男根などというものでもない。
絶対の主人であるマリア様が創造なさったペニクリスという芸術作品で所有物です。
切り取られた巾着の部分は縫い合わされた傷痕があって、指で触れたりすると中にほんの少しだけ、除き損ねた何かの名残が封じられている感じがします。花を無造作に毟り取った後に残る鍔や雌蕊の柱頭の根、千切れた雄蕊の破片みたいなものなんでしょう。
マリア様は半分も残っていない巾着をクリクリしてから、すっと裏筋をなぞって先っぽの尿道口あたりを人差指で押さえるのです。
「すっごくビンビンね……」
首振り人形のようにうなづくボク。粗末で拙い部分も、お辞儀するみたいにピクピクしています。まるでご主人様に甘える犬のように、人差指に頭を擦りつけています。
「あらあら」
マリア様は悪戯っぽく微笑んでボクに妖しく目配せするのです。
そのときボクの胸には犬のような幸福が胸に満ちていました。
これから興ることへの期待は、何度も知っているだけにヤミツキなのです。
あの、白い蛇のような手がシットリ包むみたいに触れてきます。あの、禍々しくも麗しい手が。生々しい汗や体液の混ざったお湯で、ぬめりながら絡みついてくるんです。
「ううう~~」
痛いほどに腫れあがったそこは、もうとっくに皮を破りそうに顔を出して、透明なカウパー分泌液を垂れ流しているのですから、触れて離されれば糸を引いてしまいます。
「ヨダレ、多いのね。赤ちゃんみたいに……それとも、これがあなたのザーメンの替わりなのかしら? 人の身体って、ホントよく出来ているわね」
マリア様はそんなふうに楽しげにもてあそびながら、甘ったれた包皮なんか完全に剥いてしまいます。
ボクは陶酔の中で全てを受け入れるばかりなんです。
「これ、食べちゃっていいかしら?」
これからカプッてされるのだと思うと、それだけで背筋に電気が流れるみたいでした。
いいに、決まっているのに、ワザワザ訊ねて焦らしたりするんです。
だからボクはまた、必死でコクコクと頷くしかないのでした。
「う」
ふっくりとしたヌメる唇に挟まれて口内粘膜に包まれたときには、つい不覚にも声が出てしまいます。
マリア様はついに僕の股間に顔を埋め、空いている自分の手でご自分の股間の割れ目をまさぐっていらっしゃる。女の秘密の泉でセルフに自慰しながら、ボクをこうしてからかうのは、思いやりのある高尚な趣味です。二人とも気持ちよくなれるからです。
「お、うう~~~~」
だらしない声が出てしまうのはどうしようもないです。
堪えようとしてもくぐもった音が漏れて、浴室に低く反響してしまいます。おまけに声変わりがありませんから、なんだか女の子の声みたいで、自分でも少しばかり興奮してしまいそうです。
ザラリとした舌の感触が快感神経を逆撫でしていくようなんです。
「あ、あったかいです……」
さっきまで浸かっていたお湯と比べたって、舌粘膜の体温は別段の温度なのです。
マリア様が熱心に啄ばんで、むしゃぶり、舌でなめさぐってくる。口に含んで吸ったり、指で足の間をいじくってきたりします。どこがポイントなのか、マリア様はよく知っているんです。所有物のことを知り尽くすことは持ち主なのでしょう。
そうこうするうちに這いまわるように探索していた手の中指が、マリア様だけに許されてた禁断の秘穴をさぐりあててくるのです。カウパーやヨダレのぬめりでほぐしたてながら、直腸へ続く筋肉の輪をほじくりたててもぐりこんできます。
「そこは……」
ボクはそこまで言って、ぐっとお尻に力を入れました。
マリア様の顔が足の間にあるのです。もしも耐え切れなくなってしまったら、マリア様を「冒涜」してしまうかもしれない。それが一番に怖ろしかったのです。
「ああっ! だ、だめです……危ないから……」
締め付け締め出そう、どうにかひり出そうとしても、繊細な指が肛門筋肉の輪に割り込んで閉じられません。
すいぶん深くまで入り込んでいるのです。侵略者です。エイリアンです。
ダークピンクの粘膜の肉輪を抜けて、普通だったら絶対に触ることのないような直腸の中を嬲り荒らされ、膀胱や前立腺につらつら裏側から突っついて悪戯されてしまうのです。
「も、漏れちゃいます……マリア様あああ~~~」
するとマリア様は口を離し、立ち上がってボクの背中をタイル壁に押し付けました。
柔らかな釣鐘型に揺れるふくらみと美しい蛇のような裸身がくねり迫りながら、ボクを否応もなく追い詰めるのです。
しなやかな拘束のように、けっして逃がしてはくれません。
差し込まれた指は浅くなりましたが、まだ先が入ったままでした。もう片方の手の方が自涜をやめ、ボクのペニクリスに絡み付いてきました。お湯で蕩けるような、新鮮な愛液でトロトロになっているんですから、もうたまりません。
「好きなだけ、イキなさいッ!」
肛門をほじられながらペニクリスをコネ倒されていました。
これは虐待です。性的に虐待です。
尊厳を踏みにじるような快楽の拷問がボクの脳髄を焼くのです。
開かれた喉からはいつしか、だらしのない咆哮がトロンボーンの音色のように迸ってしまいます。
「おっ、おっ、おっ、おほおっ~~~~くううう~~~~んんん~~~~」
陵辱で、ボクの頭は真っ白になって、あそこが無節操に痙攣して切なくて切なかった。
「んっ、くう、ううぅぅ……」
ちょっとだけ漏らしてしまったかもしれなかった。
「あはっ! イッちゃってるの? もうイッちゃってるの?」
マリア様は破顔一笑してふしだらな手つきで攻め立てるのですから、たまりません。
下腹部の中全体が、不可解な熱で蕩けてうねるみたいに痙攣してきてしまいます。
「うあ……」
止めるにも止められない暴発みたいにオーガニックな何かが連続破裂したみたいで。
腰が攣る。きっとこういうのを言うんでしょう。
体の中が意思に関係なくくねるようで、入り込んだ指の感触さえもはっきりと伝わってきます。肛門が熱くて悩ましく、爆発しそうなペニスが魚のようにビクビク暴れて、深奥から打ち震えていることが自分でもわかります。
顔が熱くて目頭が涙で潤んでしまいます。
「~~~~~~っ!」
「あー、イッちゃった!」
きっと丸わかりだったのでしょう。マリア様は満足げな面差しで、ボクの壊れた恥部の腫れた肉角を優しく包み込んだまま、迷走する肛門の収縮を確かめるようにしながら指を引き抜きます。
ガクリと足腰の力が萎えるみたいで背筋の緊張が切れてしまう。
くずおれそうなボクを支えて、耳にキスしてマリア様が楽しげに言うのです。
「そんなにキちゃったの?」
けれども抱きとめられたボクにはお返事するだけの気力もなかった。湯船にへたって浸りこんで、身も蓋もなく細い肩に頭を委ねるのです。蒸気に混じる甘い体臭が頭の芯までを麻薬のように浸します。頷くことも出来ないままに、浅い呼吸を繰り返すしかなくて。
だから果てた脱力と無言の無反応が雄弁な返事になるのでしょう。
「…………」
「……そう。そんなに気持ちよかったのね……」
マリア様は悪戯っぽく微笑んでペニクリスを優しく抓り、中指でピンと弾くのでした。