メイドインダーク(マフィア令嬢と少年メイドのインモラル逃亡潜伏) ※長編・一括掲載(R指定)
3
お風呂上りのボクは犯し犯されるために「湯上りのメイド服」を身につけた。これは昼間にお勤めするときとは違った、夜のための特別なもの。
だからパンティも履かずに。
こんな行為のための絹の特別製で、お臍が出てるシャツに短いミニスカートで。
とても表通りなんか歩けやしない、卑猥な姿がこの三階の借り部屋の窓ガラスに映っています。住人は小金持ちでも「裏」のあるような人たちが多いですから、マンションの中の廊下くらいまでならば出たことがあるけれども、もしもそのまま外に出ていったとしたらすぐに五人くらいで輪姦されてしまうことでしょう(ちょっとゾクゾクします)。
治安の悪いこの外国の街でどうにか生きていけるのは、マリア様のご親戚のツテがあるからです。黒人執事のジョニーさんはすぐ隣りのやや狭い「控え部屋」に住んでいますが、この階にはそんな「家族」が三つ、このマンション全体では合計七家族の寄り合い所帯です(一階はお店になってます)。
とにかく今はベッドルームで直立不動。
スカートの下でペニクリスが跳ね返っているんですけれど。
マリア様はバスタオルを巻いたままのお姿で、ご遊戯のための玩具の鞭を手になさる。少しだけ痛いけれども、怪我をするほどではない。絶妙な思慮と配慮があるのです。
こうして近寄ると、ドラヤーで乾かしたセミロングが少し芳ばしく香るのです。
愛しい絶対支配者の指先がボクの頤をグッと持ち上げます。
「お前はイケナイ子ね……」
頷こうとして頷けないボク。なぜなら顎を抑えられているから。
甘い一撃が素肌のお腹の辺にきて、ビクッとしてしまう。だって、フリルのあるメイドシャツは胸までしかありません。
「自分で晒しなさい」
ボクはスカートを両手で摘んでお辞儀のようにたくし上げ、ソロリソロリと持ち上げて、カウパーの涎を流す精巣のない勃起ペニクリスをご覧に入れます。
「ああ! ハズカしい子!」
ビシリとした台詞で、あられもないところに一撃。
ボクは「ひい」と腰と背筋に電気が流れたみたいになってしまいます。
「お仕置きね!」
ピシリピシリ。叩かれるたびに顔がだらしなくなっていくのが自分でわかります。
マリア様は顔を輝くように赤くして、勝ち誇るように両手でボクの頭を挟むのです。
「奉仕しなさい、ケネディ」
言葉の意味はすぐにわかります。
マリア様はベッドの縁に腰掛けて、豪快に思い切りよく下半身を肌蹴るからです。
この慎ましい繁みに女陰の泉がしめやかに息づいているのです。
もちろんパンティなんてつけていないから、濡れた陰唇の割れ目から覘くピンク色の恥肉が目を刺します。顔を寄せれば湯上りで湿ったヘアが匂い立つようです。
ボクは跪いて四つんばいで近寄り、口と舌とで拙いご奉仕を差し上げます。この口は性器の形や味を覚えています。そのために生かされているのですから。遠慮も手抜きもしません。蟻の門渡りから排泄穴までぬかりはありません。
「うふふ、上手ね」
だんだんにマリア様の呼吸が乱れ弾んでいくこと。女悦のエキスが流れ出てきて、それをコクコク飲むこと。
マリア様のクリトリスは貝の目のように慎ましやかなのです。いつも合体直前にボクのペニクリスと並び触れ合うと、まるで兄弟か姉妹のようで、マリア様は「育ちすぎた弟みたい」などと言って笑うのです。だから今も、念入りに舐めて可愛がってあげます。
喜びの前段階の期待に満ちた時間に、これからの合体の喜悦を前借するようです。
マリア様が気持ちよくなってくれたら、とっても嬉しいのです。
いつだったか出会って初めての頃、マリア様の本で昔のイタリアの「聖テレジアの法悦」という美術写真を見せてもらったことがあります。それは聖女のテレジアという人が神様のエクスタシーで法悦に浸っている像でした。
そのころはまだ、お父さんやお母さんもいて、マリア様は「上司の姪御さん」としてときどき遊びに来ていて、ボクのことを可愛がってくれたんです。大好きな幼馴染のお姉さんで、もしもボクの馬鹿なお父さんが裏切って、マリア様の伯父さんを警察に売ったりしなかったら、今でもずっと……。
開かれた豊かで形良い太股の付け根には、筋がうっすら浮かび上がっていました。
「はあ、はあ……」
すぐ目の前で火照ったヴィーナスの恥丘が呼吸に合わせて起伏して、濡れそぼったウェヌスの愛泉がパクパクと息づいています。
「くすぐったい……あっ、やっ!」
マリア様は少しだけ笑って腰をくねらせ、背中を浮かせてパタンと落とすのです。
ボクが舌全体で押しつけ包むとホウッと溜め息なんかなさります。
「…………」
黙ってしまってからが本番なのです。
執拗にツボを押さえて反復すれば、だんだんにお声までが漏れてきます。
「あっ、あっ!」
心地良さげで何よりです。
でも、こんなときに限って不安が募ってしまうのです。
今のマリア様は昔のあのころと違って、どこかいつも哀しそうで寂しそうです。
ときどき何だか怯えていたり、一人で震えて泣きそうになっていたりします。
泣いていることだってあるんですけれど、そのことを言うとそ知らぬ顔をされたり、ときどき怒ってヒステリーを起こしたり。どんなに八つ当たりされたって、もしもボクが見捨てたら、マリア様はこんな外国で、本当に一人ぼっちになってしまうでしょう。
お金やツテがあっても、おおよそ頼れる人の少ない外国なのです。
日本の警察なんかよりも、ずっとずっと怖い人たちに追われる身なのです。もしも捕まったら、マリア様だって死ぬよりひどい目にあわされるに違いありません。
「どうして泣いてるの?」
身を投げていたベッドから体を起こしたマリア様が訊ねてきます。
ボクは半分嘘のお返事をします。
「マリア様が……綺麗で感動するからです」
「嘘」
嘘はすぐに見破られます。
本当は「マリア様が可哀想だから」ですけれど、そんなことを言うと怒られるから。
マリア様は悲しげな瞳でボクを見つめます。
「……ほんとは、わたしを恨んでるんでしょ? 悲しくて、泣いてたんでしょ?」
「違います。かなしいのは、マリア様です」
とうとう白状すると、マリア様は目を伏せて黙ってしまいました。
以前に似たようなことがありました。そのときは黙っていて、誤解を招いてとんでもないことになってしまったのです。優しいマリア様は、本当はお前はわたしを憎んでて捨てるつもりなのだ、なんてヒステリーを起こして、本気で殺されそうになったことがあるので、正直に言ってしまうことにしました(あのときもしも黒人執事でボディガードのジョニーさんが止めに入ってくれなかったら、ボクの新しい人生もマリア様が「逃避行」と呼ぶこの生活も終わっていたのかもしれません)。
やがてマリア様は再び儚げな笑顔でボクをベッドの上に招きました。
「おいで」
手を掴んで引き寄せられると、お風呂上りの髪のにおいでむせ返るようでした。
「好きなだけ、させてあげる。ヤラせたげるから、はやくしなさい。……あなたにあんな酷いことなんか、しなかったら良かった。わたし、とんでもないバカなことしちゃった……」
泣き出すマリア様。
それでもボクは大好きなんです。
ほどけたバスタオルからはだけ出した裸身は、それでも世界一美しかったです。
「したいです」
ボクはのしかかって囁く。
行為の前に軽くキスした唇は戦慄きながら火照っています。
マリア様は自分から両肢を開いて奥にまで、ボクの身体ごと丸ごと受け入れてくれました。手足を絡めてピッタリ組み合わさるみたいにのしかかって(まるで最初から神様に「対」で作られた部品みたいに)、スムーズに「出っ張り」を「溝」のところに挿入すると、マリア様は「う、ん」と小さく喉を震わせるのです。
「……入った」
「はい」
温かい姫穴に潜り込んだ拙いペニスは蕩けそうな甘美な感覚で焼け爛れそうになる。
ボクは成熟した柔らかな肉体にしがみつくみたいにして腰を振るのです。
「うっ! うっ! うっ!」
しがみついて乳房を揉み揺らして差し上げて、ふしだらに繋がった腰を振って陶酔を押し入れるたびに、全てを開いたマリア様は切なげに表情を歪めて喘ぎます。熱く濡れてボクの壊れたところにすがり付いてくるんです。
「服……」
繋がったまま途中で、邪魔になったメイド服もぐっと伸びをするみたいにして脱ぎ捨ててしまいます。マリア様もバスローブを全部器用に投げ出してしまう。白くて丸い肩が露になって、お互いに隠すものは何もありません。
もう一度押し付けたときに目が合って、アイコンタクトで再開を確認します。
朦朧とした脳髄を痺れさせながら、ベッドの上で何度も何度も腰を押しつけます。姫割れの粘膜の奥に、ボクの下半身の聞かん坊な肉の角で何回も強くキスするのです。
「あっ、あっ」
「ハァハァ……」
「あう……うう、あぁ」
悩ましい粘膜の擦れあうたびに、マリア様は心地よい懊悩に乱れて、ボクの昂ぶりを否応もなく焚きつけます。煽り立てるような動作がマリア様の両足を宙に泳がせて、ほとんど真上からゼロ距離のストロークを、さながらお餅突きのように繰り返します。
「あんたの……硬い。ダイヤモンドでも突っ込んだみたい……」
赤らめた顔を横に向けて、汗で濡れた髪をほつれさせながらマリア様は憎まれ口に呻く。
ボクが頬にキスを盗むと「生意気」と呟いて、なおさら照れたみたいに恥じらいの表情を浮かべます。腋の下をくすぐって反対側の手を浮いた腰に廻せば、マリア様の両足がボクを強く挟んで、僕の背中に両手が所在なく這い回るのです。
まるで波に揺られるみたいにして、歯を食いしばって身体ごと揺れているのです。
これは一種の「祈り」なんだと思います。
深く押しつけるだけでも、下腹の奥から心地よい波がせりあがってくるんです。
「うう~~! いっちゃう! ……きて! きて! 中に出しなさいッ!」
あられもない声が、とても嬉しい。
こういうときのマリア様は本気で忘れているんだそうです。
ご自分のなさったことも、ボクのことも。
ボクがもう、とっくに精巣がないことさえ忘れるほどに乱れています(プレイの一種で、わざとわかっていてやっているのかもしれませんが……なんだか怖くて哀しいから、訊かないことにしています)。未成熟な上にこんな体で、普通のちゃんとした男性の恋人のように射精して、妊娠させられないことが申し訳なくて、それだけが少し悲しいです。
「……死んじゃう! 殺してよっ! いっそ殺して、ああぁ……」
思い出したようにはっとして、泣きながら喘ぐんです。
ボクは慰めるために、わざと下品なことを言ってみます。
「チンチンが、オマンコの中ですごく気持ちがいいです」
「もうっ、バカ……どこでそんな言葉覚えたのよ……」
マリア様は手の甲で涙を拭って、少しだけ笑ってくれました。
何回も何回も何回も果てるまで。
上になり下になり、手足がもつれ合って体が混ざり合うくらいまで。
このまま夜更けまでセックスするんです。
嗚咽しながらエクスタシーを迎えるマリア様は、ボクの胸を揺さぶります。
このまま疲れ果てて眠り、生まれたままで抱き合って、異国の住宅街のアパートの一室で見慣れて見慣れない曙光を迎えるのです。
ボクはケネディ、かけがえのないマリア様だけのための、忠実なメイドです。
お風呂上りのボクは犯し犯されるために「湯上りのメイド服」を身につけた。これは昼間にお勤めするときとは違った、夜のための特別なもの。
だからパンティも履かずに。
こんな行為のための絹の特別製で、お臍が出てるシャツに短いミニスカートで。
とても表通りなんか歩けやしない、卑猥な姿がこの三階の借り部屋の窓ガラスに映っています。住人は小金持ちでも「裏」のあるような人たちが多いですから、マンションの中の廊下くらいまでならば出たことがあるけれども、もしもそのまま外に出ていったとしたらすぐに五人くらいで輪姦されてしまうことでしょう(ちょっとゾクゾクします)。
治安の悪いこの外国の街でどうにか生きていけるのは、マリア様のご親戚のツテがあるからです。黒人執事のジョニーさんはすぐ隣りのやや狭い「控え部屋」に住んでいますが、この階にはそんな「家族」が三つ、このマンション全体では合計七家族の寄り合い所帯です(一階はお店になってます)。
とにかく今はベッドルームで直立不動。
スカートの下でペニクリスが跳ね返っているんですけれど。
マリア様はバスタオルを巻いたままのお姿で、ご遊戯のための玩具の鞭を手になさる。少しだけ痛いけれども、怪我をするほどではない。絶妙な思慮と配慮があるのです。
こうして近寄ると、ドラヤーで乾かしたセミロングが少し芳ばしく香るのです。
愛しい絶対支配者の指先がボクの頤をグッと持ち上げます。
「お前はイケナイ子ね……」
頷こうとして頷けないボク。なぜなら顎を抑えられているから。
甘い一撃が素肌のお腹の辺にきて、ビクッとしてしまう。だって、フリルのあるメイドシャツは胸までしかありません。
「自分で晒しなさい」
ボクはスカートを両手で摘んでお辞儀のようにたくし上げ、ソロリソロリと持ち上げて、カウパーの涎を流す精巣のない勃起ペニクリスをご覧に入れます。
「ああ! ハズカしい子!」
ビシリとした台詞で、あられもないところに一撃。
ボクは「ひい」と腰と背筋に電気が流れたみたいになってしまいます。
「お仕置きね!」
ピシリピシリ。叩かれるたびに顔がだらしなくなっていくのが自分でわかります。
マリア様は顔を輝くように赤くして、勝ち誇るように両手でボクの頭を挟むのです。
「奉仕しなさい、ケネディ」
言葉の意味はすぐにわかります。
マリア様はベッドの縁に腰掛けて、豪快に思い切りよく下半身を肌蹴るからです。
この慎ましい繁みに女陰の泉がしめやかに息づいているのです。
もちろんパンティなんてつけていないから、濡れた陰唇の割れ目から覘くピンク色の恥肉が目を刺します。顔を寄せれば湯上りで湿ったヘアが匂い立つようです。
ボクは跪いて四つんばいで近寄り、口と舌とで拙いご奉仕を差し上げます。この口は性器の形や味を覚えています。そのために生かされているのですから。遠慮も手抜きもしません。蟻の門渡りから排泄穴までぬかりはありません。
「うふふ、上手ね」
だんだんにマリア様の呼吸が乱れ弾んでいくこと。女悦のエキスが流れ出てきて、それをコクコク飲むこと。
マリア様のクリトリスは貝の目のように慎ましやかなのです。いつも合体直前にボクのペニクリスと並び触れ合うと、まるで兄弟か姉妹のようで、マリア様は「育ちすぎた弟みたい」などと言って笑うのです。だから今も、念入りに舐めて可愛がってあげます。
喜びの前段階の期待に満ちた時間に、これからの合体の喜悦を前借するようです。
マリア様が気持ちよくなってくれたら、とっても嬉しいのです。
いつだったか出会って初めての頃、マリア様の本で昔のイタリアの「聖テレジアの法悦」という美術写真を見せてもらったことがあります。それは聖女のテレジアという人が神様のエクスタシーで法悦に浸っている像でした。
そのころはまだ、お父さんやお母さんもいて、マリア様は「上司の姪御さん」としてときどき遊びに来ていて、ボクのことを可愛がってくれたんです。大好きな幼馴染のお姉さんで、もしもボクの馬鹿なお父さんが裏切って、マリア様の伯父さんを警察に売ったりしなかったら、今でもずっと……。
開かれた豊かで形良い太股の付け根には、筋がうっすら浮かび上がっていました。
「はあ、はあ……」
すぐ目の前で火照ったヴィーナスの恥丘が呼吸に合わせて起伏して、濡れそぼったウェヌスの愛泉がパクパクと息づいています。
「くすぐったい……あっ、やっ!」
マリア様は少しだけ笑って腰をくねらせ、背中を浮かせてパタンと落とすのです。
ボクが舌全体で押しつけ包むとホウッと溜め息なんかなさります。
「…………」
黙ってしまってからが本番なのです。
執拗にツボを押さえて反復すれば、だんだんにお声までが漏れてきます。
「あっ、あっ!」
心地良さげで何よりです。
でも、こんなときに限って不安が募ってしまうのです。
今のマリア様は昔のあのころと違って、どこかいつも哀しそうで寂しそうです。
ときどき何だか怯えていたり、一人で震えて泣きそうになっていたりします。
泣いていることだってあるんですけれど、そのことを言うとそ知らぬ顔をされたり、ときどき怒ってヒステリーを起こしたり。どんなに八つ当たりされたって、もしもボクが見捨てたら、マリア様はこんな外国で、本当に一人ぼっちになってしまうでしょう。
お金やツテがあっても、おおよそ頼れる人の少ない外国なのです。
日本の警察なんかよりも、ずっとずっと怖い人たちに追われる身なのです。もしも捕まったら、マリア様だって死ぬよりひどい目にあわされるに違いありません。
「どうして泣いてるの?」
身を投げていたベッドから体を起こしたマリア様が訊ねてきます。
ボクは半分嘘のお返事をします。
「マリア様が……綺麗で感動するからです」
「嘘」
嘘はすぐに見破られます。
本当は「マリア様が可哀想だから」ですけれど、そんなことを言うと怒られるから。
マリア様は悲しげな瞳でボクを見つめます。
「……ほんとは、わたしを恨んでるんでしょ? 悲しくて、泣いてたんでしょ?」
「違います。かなしいのは、マリア様です」
とうとう白状すると、マリア様は目を伏せて黙ってしまいました。
以前に似たようなことがありました。そのときは黙っていて、誤解を招いてとんでもないことになってしまったのです。優しいマリア様は、本当はお前はわたしを憎んでて捨てるつもりなのだ、なんてヒステリーを起こして、本気で殺されそうになったことがあるので、正直に言ってしまうことにしました(あのときもしも黒人執事でボディガードのジョニーさんが止めに入ってくれなかったら、ボクの新しい人生もマリア様が「逃避行」と呼ぶこの生活も終わっていたのかもしれません)。
やがてマリア様は再び儚げな笑顔でボクをベッドの上に招きました。
「おいで」
手を掴んで引き寄せられると、お風呂上りの髪のにおいでむせ返るようでした。
「好きなだけ、させてあげる。ヤラせたげるから、はやくしなさい。……あなたにあんな酷いことなんか、しなかったら良かった。わたし、とんでもないバカなことしちゃった……」
泣き出すマリア様。
それでもボクは大好きなんです。
ほどけたバスタオルからはだけ出した裸身は、それでも世界一美しかったです。
「したいです」
ボクはのしかかって囁く。
行為の前に軽くキスした唇は戦慄きながら火照っています。
マリア様は自分から両肢を開いて奥にまで、ボクの身体ごと丸ごと受け入れてくれました。手足を絡めてピッタリ組み合わさるみたいにのしかかって(まるで最初から神様に「対」で作られた部品みたいに)、スムーズに「出っ張り」を「溝」のところに挿入すると、マリア様は「う、ん」と小さく喉を震わせるのです。
「……入った」
「はい」
温かい姫穴に潜り込んだ拙いペニスは蕩けそうな甘美な感覚で焼け爛れそうになる。
ボクは成熟した柔らかな肉体にしがみつくみたいにして腰を振るのです。
「うっ! うっ! うっ!」
しがみついて乳房を揉み揺らして差し上げて、ふしだらに繋がった腰を振って陶酔を押し入れるたびに、全てを開いたマリア様は切なげに表情を歪めて喘ぎます。熱く濡れてボクの壊れたところにすがり付いてくるんです。
「服……」
繋がったまま途中で、邪魔になったメイド服もぐっと伸びをするみたいにして脱ぎ捨ててしまいます。マリア様もバスローブを全部器用に投げ出してしまう。白くて丸い肩が露になって、お互いに隠すものは何もありません。
もう一度押し付けたときに目が合って、アイコンタクトで再開を確認します。
朦朧とした脳髄を痺れさせながら、ベッドの上で何度も何度も腰を押しつけます。姫割れの粘膜の奥に、ボクの下半身の聞かん坊な肉の角で何回も強くキスするのです。
「あっ、あっ」
「ハァハァ……」
「あう……うう、あぁ」
悩ましい粘膜の擦れあうたびに、マリア様は心地よい懊悩に乱れて、ボクの昂ぶりを否応もなく焚きつけます。煽り立てるような動作がマリア様の両足を宙に泳がせて、ほとんど真上からゼロ距離のストロークを、さながらお餅突きのように繰り返します。
「あんたの……硬い。ダイヤモンドでも突っ込んだみたい……」
赤らめた顔を横に向けて、汗で濡れた髪をほつれさせながらマリア様は憎まれ口に呻く。
ボクが頬にキスを盗むと「生意気」と呟いて、なおさら照れたみたいに恥じらいの表情を浮かべます。腋の下をくすぐって反対側の手を浮いた腰に廻せば、マリア様の両足がボクを強く挟んで、僕の背中に両手が所在なく這い回るのです。
まるで波に揺られるみたいにして、歯を食いしばって身体ごと揺れているのです。
これは一種の「祈り」なんだと思います。
深く押しつけるだけでも、下腹の奥から心地よい波がせりあがってくるんです。
「うう~~! いっちゃう! ……きて! きて! 中に出しなさいッ!」
あられもない声が、とても嬉しい。
こういうときのマリア様は本気で忘れているんだそうです。
ご自分のなさったことも、ボクのことも。
ボクがもう、とっくに精巣がないことさえ忘れるほどに乱れています(プレイの一種で、わざとわかっていてやっているのかもしれませんが……なんだか怖くて哀しいから、訊かないことにしています)。未成熟な上にこんな体で、普通のちゃんとした男性の恋人のように射精して、妊娠させられないことが申し訳なくて、それだけが少し悲しいです。
「……死んじゃう! 殺してよっ! いっそ殺して、ああぁ……」
思い出したようにはっとして、泣きながら喘ぐんです。
ボクは慰めるために、わざと下品なことを言ってみます。
「チンチンが、オマンコの中ですごく気持ちがいいです」
「もうっ、バカ……どこでそんな言葉覚えたのよ……」
マリア様は手の甲で涙を拭って、少しだけ笑ってくれました。
何回も何回も何回も果てるまで。
上になり下になり、手足がもつれ合って体が混ざり合うくらいまで。
このまま夜更けまでセックスするんです。
嗚咽しながらエクスタシーを迎えるマリア様は、ボクの胸を揺さぶります。
このまま疲れ果てて眠り、生まれたままで抱き合って、異国の住宅街のアパートの一室で見慣れて見慣れない曙光を迎えるのです。
ボクはケネディ、かけがえのないマリア様だけのための、忠実なメイドです。