メイドインダーク(マフィア令嬢と少年メイドのインモラル逃亡潜伏) ※長編・一括掲載(R指定)

 そして未熟な少年メイドのケネディが眠ってしまった夜。
 それまでウツラウツラしていたマリアはベッドからコッソリと抜け出した。
「うふふ……」
 明かりをつけない暗がりに、液晶画面の青白い毒々しい光に照らされて。
 パソコンのインターネットで、過去の自己自身の輪姦陵辱動画が誰かにアップロードされているのを眺めながら、彼女は自嘲と憎悪と絶望と倒錯的なエクスタシーを反芻する。嫌な気分になるとわかっていても、どうしても止められない(最近では「本場」Coriaでの、日本からの強制帰国同胞への虐待・強姦のスナッフフィルムなども、しばしばインターネット上に流出しているようだが)。
 きっとこの裏動画を見てシコッている男どもが、全世界で何百人・何千人といることだろう。吐き気のするような得体の知れない興奮に駆り立てられながら、マリアの手は自分の牝の部分をいつしか慰めていた。
「あっ、ふう……」
 泣きそうになりながら、マリアは深夜の自慰に耽る。
「ひぃ、ふうぅ……んン……」
 奈落に落ちるような空虚な感覚と孤独を堪能しながら、裏切り者の身体だけはとても気持ちが良かった。
「ひっく……ヒック……んんン……」
 涙と悦楽のよがり声が交じり合って零れる。
(私はとっくに、頭がおかしいんだ。何もかもが、狂っている……!)
 過去二年前の日本時代、亡父の「呪われた仲間たち」による集団暴行での処女喪失と、それに続く数度の拉致・強姦はマリアの精神を破壊した。もしも詳細を語れば、きっと一冊の無残絵巻が出来上がることだろう。
 けれどもそれは、今回のこの話の主題ではない。この物語の趣旨は、むしろその「無残絵巻」の結果、マリアというロシア系白人・アジアンハーフの娘の狂気と伴侶の少年メイド・ケネディ、その顛末を描くことである。
 狂気の連鎖はまるでドミノ倒しのようにケネディにまで波及した次第だ。
 後で知ったところでは、破瓜の後に追い討ちするようにマリアを拉致・暴行したグループの一人は弁護士と高校教師のコンビだったらしい。
 初犯と残りの二度はヤクザによるものだったが、いずれにしても最悪最低な話だ。
 かの驚異の暴露ブログ『余命三年時事日記』(※これは実在する有名なブログだ)によれば、日本の弁護士の懲戒件数は日本全国で年間に二万件と試算されている(有志が集団で懲戒要求の訴状を出したところ、都道府県の弁護士会の幾つかで、弁護士の懲戒が月平均六十件ということが確認されたらしい)。どうやら定アジア系外国人集団のエゴと悪行だけでなく、その「元凶に同調・便乗した」多数の便宜主義者たち、あるいは保身のために見て見ぬ振りした大勢の日本人たちの無責任と利己主義が、社会不安と混乱を余計に増大させたようだ(不良弁護士やカルト宗教、狂った赤色原理主義者などの不穏・犯罪分子の全員が全員、素性を詐称したアジア系外国人だとまでは流石に思えない)。
 戦時中には「御国のために死ね!」と叫んで壮年・若年者を大量死させ、戦後には掌を返したように「博愛と平和のために!」と自国の未来を外国の侵略に売ろうとした日本人たちは、手を変え品を変え何度でも、子や孫を笑顔で破滅に向かって歩かせるのだろう。
 とにかく、この物語の主人公のマリアとケネディなどは、しょせんは巨大な「無恥無慙パンテオン(万神殿)」の末端も末端、取るに足りない帰結の一端でしかない。
 こんな調子ではおそらくは、日本どころか世界の歴史の終末に生き残るのは犯罪者か狂人、それとも家畜のような連中ばかりなのであって、つまりは人類の未来の行き着くべき先は「地獄」に他ならないのではないのか?
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