いじわるな指先に惑わされる恋なんてしたくないです!
4.
「宇佐美さん、今日はありがとうございました…!」
全く酔うことのなかった帰り道、駅まで一緒の宇佐美さんを追いかけた。
一応、お礼を言っておこうかと思って。
なんとなく、言いそびれてたから。
「宇佐美さんのおかげで、今日は…」
足取りも軽く帰れる。ふわふわした中家まで帰らなくていいし、飲まなきゃよかったーって後悔もない。
これも全て、宇佐美さんが気を利かせてくれたからー…
「うわー、酔っちゃったかもな~!」
って思ったのに、急に宇佐美さんが顔をしかめた。頭を押さえて俯いて、はぁーなんて重く息を吐くから。
「俺、酒飲めないんだよね」
「えぇ!?」
そんなこと言われて声ひっくり返ちゃったし。
「宇佐美さんも飲めないんですか!?」
何ですか、そのカミングアウトは!それって今言うことですか!?
だから宇佐美さんの前にはウーロン茶があって、本当はただ宇佐美さんが飲んでいたのを私にくれただけー…
「あのっ」
ー…っ!
ぎゅっと、手を握られた。
一瞬、息が止まるんじゃないかってくらいびっくりした。
大丈夫ですか?って声をかけようと思ったのに出て来なくなった。
「歩けないから、手繋いで」
絡ませるように握られた手にドクンッと胸の奥が声を出す。
ピクッと固まってしまった私の手はされるがまま、1本1本隙間に入り込んだ指の感触に神経が集まってくるみたい。
白くて華奢なのに熱を帯びた指先は骨ばって、男の人を感じられずにはいられなかった。
「…っ」
思い出しちゃう、あの夜を思い出し…っ
あの日も飲み会の帰り道だった、部署の飲み会で飲み過ぎちゃった宇佐美さんは上機嫌で。
そんな楽しそうに笑うことあるんだなーって思ってると、駅にあるストリートピアノにおもむろに腰掛けたの。
すぅっと息を吸えばその瞬間表情が変わって、丁寧に鍵盤を叩き始めた。
まずピアノが弾けたことにも驚いたのにその姿が凛として、いつもの宇佐美さんからは想像出来ない姿で。
白くて細くて長い指先は軽やかに鍵盤を…
ん?飲み過ぎちゃった宇佐美さん??
あの時、宇佐美さんはお酒…
飲んでたよね?
上機嫌になるくらい飲んで、それはどう見ても苦手には見えなくてー…
「蓮見、そんな顔するなよ」
全く酔うことのなかった帰り道、駅まで一緒の宇佐美さんを追いかけた。
一応、お礼を言っておこうかと思って。
なんとなく、言いそびれてたから。
「宇佐美さんのおかげで、今日は…」
足取りも軽く帰れる。ふわふわした中家まで帰らなくていいし、飲まなきゃよかったーって後悔もない。
これも全て、宇佐美さんが気を利かせてくれたからー…
「うわー、酔っちゃったかもな~!」
って思ったのに、急に宇佐美さんが顔をしかめた。頭を押さえて俯いて、はぁーなんて重く息を吐くから。
「俺、酒飲めないんだよね」
「えぇ!?」
そんなこと言われて声ひっくり返ちゃったし。
「宇佐美さんも飲めないんですか!?」
何ですか、そのカミングアウトは!それって今言うことですか!?
だから宇佐美さんの前にはウーロン茶があって、本当はただ宇佐美さんが飲んでいたのを私にくれただけー…
「あのっ」
ー…っ!
ぎゅっと、手を握られた。
一瞬、息が止まるんじゃないかってくらいびっくりした。
大丈夫ですか?って声をかけようと思ったのに出て来なくなった。
「歩けないから、手繋いで」
絡ませるように握られた手にドクンッと胸の奥が声を出す。
ピクッと固まってしまった私の手はされるがまま、1本1本隙間に入り込んだ指の感触に神経が集まってくるみたい。
白くて華奢なのに熱を帯びた指先は骨ばって、男の人を感じられずにはいられなかった。
「…っ」
思い出しちゃう、あの夜を思い出し…っ
あの日も飲み会の帰り道だった、部署の飲み会で飲み過ぎちゃった宇佐美さんは上機嫌で。
そんな楽しそうに笑うことあるんだなーって思ってると、駅にあるストリートピアノにおもむろに腰掛けたの。
すぅっと息を吸えばその瞬間表情が変わって、丁寧に鍵盤を叩き始めた。
まずピアノが弾けたことにも驚いたのにその姿が凛として、いつもの宇佐美さんからは想像出来ない姿で。
白くて細くて長い指先は軽やかに鍵盤を…
ん?飲み過ぎちゃった宇佐美さん??
あの時、宇佐美さんはお酒…
飲んでたよね?
上機嫌になるくらい飲んで、それはどう見ても苦手には見えなくてー…
「蓮見、そんな顔するなよ」