無気力御曹司さんが私を離してくれませんっ!
うぅ~緊張するっ。


「それではお乗りに。」


「は、はいっ!」


さっきとは別の意味で怖い……!

わっ……!このイス、めちゃくちゃふわふわしてる……!何て言うか、高級な座り心地……。

車に乗って5分ほどたつと海斗さんが前を見たまま話しかけてきた。

「親の名前わかるか?」


?、なんでそんなこと聞くんだろう?なにか責任は親に……とかかな?とにかく、言っといた方がいいかな……?


「は、はい。母が芙美代(ふみよ)、父は康彦(やすひこ)です。」


「宝石店里響(やすらぎ)の社長と会長であってるか?」


「はっはい。」


なんでそれを……?


「……なるほどな……。」


海斗さんが顎に手を当てて真剣な表情でなにか言った。でも聞き取れなかった。


「?、なにか言いましたか?」


「いや、何でもない。」


それから5分ほどたったときに運転手さんが


「到着いたしました。」


といった。
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