ネックとプロポーズ
「そんなことない」
と、和泉くん。



「瑠衣さんに魅力がないなんて、そんなことは絶対にないよ。オレは知ってる。オレが話している時、最後まできちんと聞いてくれることも、不安なことがあると黙って寄り添ってくれることも、そういうのって魅力だよ。魅力的な大人の女性に見えるよ」

「……」

「オレのこと気にかけてくれて嬉しかった。それに美味しそうにごはん食べたり、楽しい時も嬉しい時もちゃんと表情や態度に出してくれたり、そういうの可愛いなって思ってるよ。それじゃダメなの? 魅力じゃないの?」

「和泉くん……」

「でもそんな瑠衣さんの魅力を独占するのは、オレだけがいい。……オレのほうこそ子どもでごめん。いつまで経っても、瑠衣さんに追いつけない気がする。ごめん」



和泉くんがまた俯いた。



(あぁ、この年齢差を埋めたかったのは、私だけじゃなかったんだ)



見ていてくれた。

考えてくれていた。
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