ネックとプロポーズ
「面倒な女って思わない?」
と尋ねると、
「思わないよ! それに、瑠衣さんなら面倒なことだって一緒に背負いたい!!」
と、和泉くんは言って、いつもより力強い足音を立てて私の目の前まで来た。



「お願い、他の男の首元なんか見ないでよ」


ちょっと強引に抱きしめられた。

ハグされると、目の前には和泉くんの首元。

全身の力が抜けるんじゃないかって思うくらい、ときめきと安心が血流を通じて体中に駆け巡る。



「……結婚して」



思わず呟いていた。

その言葉の持つ強さに、ハッとする。

和泉くんが私の体を少し離して、私の顔を覗きこむ。

短い沈黙の中、和泉くんが真剣な表情になる。



「それ、オレから言おうと思っていたのに」
と、どこか拗ねたような声を出した和泉くんに、私は目の前がキラキラ輝いたような気がした。











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