観覧車が止まった夜、片想いが動き出した
飲み会がお開きになり、店の外に出る。
東雲さんとは何も話せなかったけれど、
それでも、同じ空間にいるだけで十分幸せだった。
普段、食事をとる姿を見たことがなかったから、
彼の新たな一面を見られたことが嬉しい。
にんまりしながら皆の後ろをついて行き、
観覧車の前を通りかかったときに、時任さんが足を止めた。
娘さんに、観覧車からの夜景写真を頼まれたのを思い出したらしい。
けれど、お酒を飲んでいると利用できないと知り、
「東雲くんと撮ってきてくれない?」と私たちにチケット代を押し付けて、
どこか満足そうに二次会へ行ってしまった。
観覧車の前に、二人で取り残される。
「せっかくだから、乗りましょうか」
東雲さんが困ったように笑いながら言う。
「は、は、はい……!」
胸が高鳴るのを感じながら、私は何度もうなずいた。
彼が少し目を細めて笑うと、先に歩き出す。
(どうしよう、緊張するー!)
東雲さんの後を追ってゴンドラに乗り込む。
ドアが閉まり、ゆっくりと地面が遠ざかっていった。
東雲さんとは何も話せなかったけれど、
それでも、同じ空間にいるだけで十分幸せだった。
普段、食事をとる姿を見たことがなかったから、
彼の新たな一面を見られたことが嬉しい。
にんまりしながら皆の後ろをついて行き、
観覧車の前を通りかかったときに、時任さんが足を止めた。
娘さんに、観覧車からの夜景写真を頼まれたのを思い出したらしい。
けれど、お酒を飲んでいると利用できないと知り、
「東雲くんと撮ってきてくれない?」と私たちにチケット代を押し付けて、
どこか満足そうに二次会へ行ってしまった。
観覧車の前に、二人で取り残される。
「せっかくだから、乗りましょうか」
東雲さんが困ったように笑いながら言う。
「は、は、はい……!」
胸が高鳴るのを感じながら、私は何度もうなずいた。
彼が少し目を細めて笑うと、先に歩き出す。
(どうしよう、緊張するー!)
東雲さんの後を追ってゴンドラに乗り込む。
ドアが閉まり、ゆっくりと地面が遠ざかっていった。