─美形ストーカーの狂愛─歪んだ愛が迫り来る。

「乃愛、少し待っててね…」


そう言って私を壊れ物を扱うように優しく降ろしてくれた。
私に向ける笑顔は優しくて…


ホッとしたのもつかの間…


…私たちを見ている生徒達の前に恐ろしい雰囲気を醸し出しながらズンズンと向かっていく愁くん。


まずい!!私のせいでやってしまった…


と思った時には遅くて…


見ていた生徒の目の前まで行くと…その生徒が立っていたのは廊下の壁の前。
生徒に当たらないスレスレを狙って足が壁に向かって振りかざされる。


───ドンッ!!!!


「ひいっ!!!」

「…俺の可愛い乃愛を見てんのは、おめぇらか?」


美しく恐ろしいその顔に声をかけられた生徒達はガクガク震えている。


「ひいっ…」

「み、みてないです!!!」


見てただけでこの有り様だ…。
こんな不条理溜まったもんじゃない…。


「あぁ、そう………


次見たら殺すよ…?さっさと俺の前から消えろ」


ゾッとするほど低く美しい美声が廊下に響き渡った。
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