【長編版】冷徹弁護士の甘い執着〜八年前の初恋相手に、もう一度捕らわれる〜
「雷でパニックになってしまって……先生、ちょっとこちらに来てください」
福村は麻里の言葉に導かれるように山崎のそばにしゃがみこんだ。
麻里は震えている山崎の背中をそっとさする。
山崎はまだ縮こまって震えながらうわ言を呟いていた。
「どうか、家族だけはっ……あぁ、どうして……奴らに天罰を……」
「山崎さん、奥さまと娘さん……恵子さんと梓さんは安全な場所に避難しました。もう大丈夫です。それに、山崎さんを守るために弁護士の先生が来てくださいましたよ! ほら!」
麻里が山崎の家族の名前を挙げながら優しく話しかけると、山崎の肩がびくりと跳ねた。
「ほ、本当か? 二人は……もう大丈夫なのか?」
「はい、大丈夫です。ですから山崎さんも落ち着きましょう。先生が驚いてしまいますから」
「そうか……あぁ、あぁ……先生? あぁ先生、私は奴らの悪行を引き出しに詰め込みました……! だから……」
山崎がゆっくりと顔をあげ、ぼんやりと麻里を見つめた。
「あんたは……佐倉さん? どうして……」
「そうです、山崎さん。私は介護士の佐倉麻里です。さっき、ほうじ茶を飲もうと誘った佐倉ですよ」
「あぁ……そうか……ここは、ここには……恵子も梓もいないんだ」
「そうです。今日は私と二人で過ごしていましたね」
山崎は何度か頷き、彼の視線が麻里をしっかりと捉えた。
「もう大丈夫ですよ。ほうじ茶、飲みましょうか」
麻里は山崎を支え、ゆっくりとローテーブルの前に座らせる。
彼は差し出されたお茶を一口飲んで深いため息をついていた。
「すまなかったね。急に取り乱してしまった……」
「気になさらないでください。少しゆっくりしましょうね」
麻里はもう一つの湯呑みを福村へと差し出し、座るよう促した。
「突然だったのに対応してくださってありがとうございます。先生が来てくださったおかげで、山崎さんのパニック症状が治まりました」
「俺は何もしていない」
そう言ったきり、福村はお茶を飲み、黙り込んだ。
沈黙が広がる。
福村は麻里の言葉に導かれるように山崎のそばにしゃがみこんだ。
麻里は震えている山崎の背中をそっとさする。
山崎はまだ縮こまって震えながらうわ言を呟いていた。
「どうか、家族だけはっ……あぁ、どうして……奴らに天罰を……」
「山崎さん、奥さまと娘さん……恵子さんと梓さんは安全な場所に避難しました。もう大丈夫です。それに、山崎さんを守るために弁護士の先生が来てくださいましたよ! ほら!」
麻里が山崎の家族の名前を挙げながら優しく話しかけると、山崎の肩がびくりと跳ねた。
「ほ、本当か? 二人は……もう大丈夫なのか?」
「はい、大丈夫です。ですから山崎さんも落ち着きましょう。先生が驚いてしまいますから」
「そうか……あぁ、あぁ……先生? あぁ先生、私は奴らの悪行を引き出しに詰め込みました……! だから……」
山崎がゆっくりと顔をあげ、ぼんやりと麻里を見つめた。
「あんたは……佐倉さん? どうして……」
「そうです、山崎さん。私は介護士の佐倉麻里です。さっき、ほうじ茶を飲もうと誘った佐倉ですよ」
「あぁ……そうか……ここは、ここには……恵子も梓もいないんだ」
「そうです。今日は私と二人で過ごしていましたね」
山崎は何度か頷き、彼の視線が麻里をしっかりと捉えた。
「もう大丈夫ですよ。ほうじ茶、飲みましょうか」
麻里は山崎を支え、ゆっくりとローテーブルの前に座らせる。
彼は差し出されたお茶を一口飲んで深いため息をついていた。
「すまなかったね。急に取り乱してしまった……」
「気になさらないでください。少しゆっくりしましょうね」
麻里はもう一つの湯呑みを福村へと差し出し、座るよう促した。
「突然だったのに対応してくださってありがとうございます。先生が来てくださったおかげで、山崎さんのパニック症状が治まりました」
「俺は何もしていない」
そう言ったきり、福村はお茶を飲み、黙り込んだ。
沈黙が広がる。